伏見・月桂冠大倉記念館で日本酒の歴史を学ぶ
レジャー概要
伏見・月桂冠大倉記念館で日本酒の歴史を学ぶ
やってきたのは日本三大酒処、伏見。伏見は神戸・灘、広島・西条と並ぶ酒処で日本酒の生産地で、桃山丘陵から豊富に湧き出る地下水脈は酒造りに適していた事から、安土桃山時代より酒造所が急増し銘醸地の基盤が形成されていたといいます。
現在も酒蔵が多く並び、「伏見の酒蔵」は10月中旬から冬季にかけての酒造期はふんわり漂う酒の甘い香りがする事から、日本かおり風景100選に選ばれております。
誰もが知る月桂冠の記念館に入ってみました。
入場料は300円。しかもお土産で180mlの日本酒をもらう事ができます。(子供は絵葉書?)ラッキー。また、拝観後は3種類のお酒の利き酒ができます(無料)。
入場料を払うと、まずは中庭みたいな所に入ります。すると湧き水が。この水が伏見の酒の原料となる水。酒処伏見の基盤です。
この水を最初に味わっておきましょう。後々試飲するお酒はこの水から作られており、この水があんな旨い酒になるのか~と感動です。
車を運転される方は、ここで虚しく水だけ味わっておきましょう。
中庭の風景。レトロな赤レンガの煙突がとても素敵です。
赤レンガの煙突は酒米を蒸すという工程で使われるものです。現在はボイラーで蒸す作業を行っている為、こういった歴史ある酒処だからこそ残っている風景です。
レトロマニアとしてはとても魅力的な煙突でした。
人が入れるほどの大樽
日本酒のできるまで
桶類
樽や桶
月桂冠の全身となった屋号「笠置屋」の創業当時からの酒銘「玉泉」。それのラベルで1884年のものだそうです。
こちらは月桂冠になってからのものですね。
明治末期の1910年(明治43年)、どこでも飲める「コップ付き小びん」として考案して、実際に売り出された商品。左側に至っては100年前の当時詰めたお酒がまだ半分ほど残っております。
展示用の一斗瓶。一升瓶がとても小さく見えます。
内庭。日本庭園といった感じ。
横においてあった屋根瓦。醸造所らしく七福神のものや龍のものなど。
刷り込み用型紙。2枚を組み合わせて、文字をふちどりし、丸刷毛を使って彩色したそうです。
こちらもなんとかっていう昔のお酒。
こちらは江戸末期に流通していた日本の貨幣「一分銀」一両の4分の1の価値があり、一両が今で言うと12~3万との事なので一分銀で4万程度の価値でしょうか。そして板はそれを数えるもの。
こちらは「一朱銀」一分銀の4分の1の価値というので現在でいうと1万程度ですね。
酒樽!割りたいねぇ。
館内の風景。とても見応えがありました。そして…
頑張って館内を撮影していたのですが、肝心の試飲の写真とるのを忘れて、もらって飲み意地はって飲んで写真取るのを忘れてしまいました。
一つ目は「月桂冠レトロボトル吟醸酒(720ml/2,160円)」、1910年当時発売していたお酒の復刻版で超甘口で濃い濃いお酒です。どこでも飲める「コップ付き小びん」が特徴的でおみやげ屋コーナーで購入も可能です。
二つ目は「玉の泉 大吟醸」、辛口すっきりとした味わい。1637年(寛永14年)創業当時からの酒銘。三つめは「プラムワイン」。梅を伏見の水で仕込み醸造したもの。梅酒とは違う梅ワインといった感じ。
感想・まとめ
日本酒好きであれば、まずお酒もらえて試飲もできる!という所に惹かれるのではないでしょうか。利き酒は少しですが、あぁお土産で買っていきたいなと思えます。周囲には数多くの酒蔵や飲み屋、観光地があるので一緒にまわるといいでしょう。