古都コトイメージSmart

2014.10.26

鈴鹿・雨乞岳 – 富士山見えた!クラ谷からコクイ谷周回

東雨乞岳から雨乞岳の展望

レジャー概要

鈴鹿山地 雨乞岳
標高 1,238m
時期 無積雪期・ピークハント
天気 晴れ
コースタイム(CT)

‏‎8:51
‏‎‏‎武平トンネル西口登山口
9:45
クラ谷出会分岐・④地点
10:46
七人山のコル・⑦番
10:52
七人山
‏‎11:24
東雨乞山
13:21
杉峠
14:48
コクイ谷の出会い
15:45
沢谷の出会い
17:05
武平トンネル西口登山口

時間:8時間
歩行距離:11km
標高差:950m


メンバー

tamura





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紅葉の雨乞岳、まさかの富士山・大峰みえた

今回はNighthiking.JPの管理人涼さん夫妻と、鈴鹿No.2の高峰・雨乞岳にやってきました。

高さ二番目、鈴鹿で一番人気の御在所の背後という事もあり、他の山と比べたらあまり知られていない山ではないでしょうか。

山頂からはまさかの富士山をはじめ日本アルプス、比良山地、大峰山脈、葛城山地が一望できました。写真は記事中にあります。

武平(ぶへい)トンネル東口にある駐車場に車を止め、トンネルを歩き西口にある登山道から入っていきます。

土曜という事もあり登山口には地元の県警の方が登山届けを提出するよう呼びかけておりました。
さぁのぼっていきます。なんか鈴鹿の最初という感じ。
 最初は見所もないのではしょっていきます。1時間ほどで沢と合流し、沢筋を歩くようになります。
4号目?に到着。コクイ谷はここに上がってきます。帰りはコクイ谷から周回して帰ってくるので覚えておきます。
クラ谷に入りました。なんかジメジメとした谷です。
沢のせせらぎの音を聞きながら
標高1000あたりから一気に紅葉が広がり始めました。
沢は幾つか分岐しております。迷わず進みます。
色づく紅葉が素敵。
一面の紅葉です。
七人山のコルに到着。
せっかくなので七人山というのだけPHしてみる事に。なんだかんだここの坂の紅葉がいっちゃん綺麗やったかもしれない。
振り返ると木々の隙間から大きな東雨乞岳が。
なにこれ!?w 木に名前掘ったあるだけやん。山頂なにもなし即下山。
さっさと雨乞いきたい所だが結構な急坂に息が切れる。
イブネ・クラシの台地が見えてきました。

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東雨乞岳に到着。結構人はいるようです。

景色めっちゃ綺麗!一面の雲海と鈴鹿山脈が霊仙山から高畑などまで全部見えてる!

主稜から一本ずれて、さらに一段高い所から鈴鹿山脈全体を間近に見下ろしてる感じ?が結構迫力あって好きです。

雨乞がここまでいい所やとは…。見えてる山は目の前は御在所岳、右の鋭く尖ったカッコええ山は鎌ヶ岳。

真東で撮影。釈迦ヶ岳と御在所岳。
雨乞岳と右奥に見える比良山地。この雨乞岳の見え方も結構好き。
鎌ヶ岳アップ。いいですね~。

イブネと奥から伊吹山、霊仙山~釈迦・御在所までの主稜。

そしてこの写真やと全くわかりませんが、肉眼で北ア、噴煙を出す御獄、中ア、南プス、八ヶ岳、富士山、台高・大峰、比良山地などまで見えていました。雲が下に降りてるので大気抜群です。

さらに鈴鹿の山々に雲が掛かって雲海にもなっているのでさらに神秘的。

肉眼であの白いの富士山やなーとは言ったものの遠すぎてはっきりわからないのでコフちゃんに望遠で撮影してもらったところ剣ヶ峰が確認でき、間違いなく富士山でした。

雨乞からの直線距離は216km。めっちゃ感動!雨乞岳は県境ではなくまるまる滋賀県(東近江市/甲賀市)なのでちゃんと関西から富士山を見たという事になります。気づいてない人が多かったのが残念!しかも通常これくらいの距離になると西日を狙って黒く輪郭が出てきた富士山を撮影などはありますが、200km超えの超遠望の世界で真昼間に山肌をここまで撮影できたというのは珍しいです。雪をかぶっていて富士山が明るくみえたおかげです。しかも雨乞は冬は来るのが困難やし、南アルプスの稜線に雪がかぶると見つけにくいと思うので、今がベストというコトやったんでしょうか。

噴火した御嶽山。噴煙が上がっています。肉眼で噴煙が立ち上ってるのがはっきり確認できた。

4月にスキーで滑走した坂が見える。雨乞からの直線距離は139km。(撮影:コフちゃん) 

※9月の噴火で亡くなった方々にご冥福をお祈りするとともに、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

東雨乞岳で食事をとり休憩後、雨乞岳に出発。すぐそこです。
途中から見えるクラ谷と鎌。谷が深くて迫力があります。
そして雨乞岳到着!鎌をバックにキレイに写るように撮影してもらいました!
武平峠からの案内はここ9番で終了。ここからは杉峠経由・愛知川源流域を下り、コクイ谷からクラ谷分岐に戻ってきて武平峠へ帰ります。
雨乞を出発するときに見えた綿向山。
イブネの台地を見ながら下っていきます。
東雨乞岳方面。北側の木々は紅葉が終わりかけていました。
杉峠まで一気に標高を下る。かなりキツい。
ストーンと峠までおりてきました。
杉峠から歩いているとまもなく、人工物のような家の石垣のようなものを多数発見します。廃村かな?と思ったのですが、御池鉱山の跡地でした。
ここで鉱山の男たちは生活をしていたのでしょうか。
すごい木。どうなってんの!

コクイ谷出会いを目指してあるいていても、上水晶谷(至国見峠)・根の平峠(至水晶岳)としか書いていませんが、上水晶谷も根の平峠もまずコクイの出会いに行かなければならないので、そのまま道なりに進みます。

コクイ谷という看板がなく、このあたりで迷う方が多いといいますが、P872のピークを西に巻かず神崎川をそのまま下がればコクイ谷の出会いにつきます。

「上水晶谷(至国見峠)・根の平峠(至水晶岳)」の看板に惑わされないように。テープのせいとか看板のせいじゃなくちゃんと自分で地図見て下さい。

沢を渡り渡り慎重にすすむ。
ここがコクイ谷の出会い。テント泊にもってこいの場所で、この日も若い団体がテント張ってました。コクイ谷は写真のテントの奥から入っていきます。
鈴鹿の水はやっぱり綺麗。夏沢で遊びたいなぁ。ヒルさえいなければなぁ…
一箇所難所あり。
わかりにくいですが上からおりてきました。不安定なスリング?っぽいのが一本しかないのでちょっと不安。自前のスリングを出して木に巻きつけて慎重に降りました。
クロ谷にやってきました。この感じやとクロ谷にのぼっていくのか?!という感じですがのぼってはいけません。登るのは「沢谷」という谷なので一旦沢を少し巻きますがクロ谷には入らず沢沿いを進みます。
沢谷出会いに到着。沢が二つに分かれてるので、地図でぱっと見一番左の谷かな?とも思ってしまいそうですが、左の谷でもこのまま沢沿いでもありません。ちょっと尾根みたいになってる所をのぼっていくと滝が現れその奥が谷になってます。それが沢谷。テープは張ってあるので問題はないですが、何もなかったら絶対わかりにくいなぁこれ。
ちょっと上がっていくと看板発見。
ここが沢谷。
沢谷入ってから15分ほどで武平峠~雨乞岳にある案内板の④と合流します。ここからは朝きた道を戻るだけ。
しょうもないトラバースとアップダウンを繰り返し西日が差し込んできた頃ようやく登山口まであと少しの所に。
たまたまぱっと横をみたときにもしかして…と道をはずして進んでみるとなかなかいい夕景が待ってました。理想の里山?

感想・まとめ

一般的なルートは武平峠からのクラ谷ピストンですが、武平口の標高が860mで沢谷峠920m上がったと思いきや再び866mまで下って登ったりとにかくアップダウンが多いルート。つまらないルートを二往復なら別ルートで下ろうとコクイ谷へ周回ルートにしました。

今回は紅葉という事でしんどい道も紅葉の感動でまぎれたと思いきや東雨乞からの絶景に感動。さらに空気が澄んでおり富士山をはじめ日本アルプス、大峰などが見れさらに感動。

コクイ谷周辺は遭難の多い場所と聞きますが、テープや看板もしっかりあり沢谷の取り付きや一か所岩を下るところなど気をつければ問題ないです。歩きごたえのある沢歩きに充実した一日になりました。下山は5時になりましたが、時間は休憩込8時間でしたのでのんびり歩くとだいたいそんなもんかと思います。

次は冬にお隣の綿向きの樹氷を撮影しに行ってみたいなぁ。

山と終末旅の管理人について
たむ - tamura -
平成3年生まれ、京都に住んでいます。登山や、夜景、人の少ない観光地へ行って、現実から逃げ、非日常的な体験をする事が好きです。

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