古都コトイメージSmart

2019.12.16

台高・池木屋山 1,396m – 台高ブルーの沢と渓谷美を堪能する秘境登山

レジャー概要

池木屋山
台高山脈(三重/奈良)
標高 1,396m
天気 曇り・晴れ
コースタイム(CT)

07:53
宮の谷駐車場
08:39
風折谷出会
08:54
高滝
09:26
高滝の上
10:29
奥ノ出会
12:27
池木屋山
14:21
霧降山
14:57
青空平(ヘリポート)
‏‎15:26
コブシ平
16:16
分岐
‏‎16:55
宮の谷駐車場

歩行時間:8時間


メンバー

tamura





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台高の秘境!池木屋山(いけごややま)へ!

こんにちは☆tamuraです!

今回の山旅は、台高山脈の秘峰、池木屋山(いけごややま)に登ってきました~!何年も前から計画していた山なので念願の登山です!

池木屋山は台高山脈のほぼ中央にある主峰の一つで、メインのルートである奥香肌峡(かはだきょう)「宮の谷渓谷」ルートは、室生赤目青山国定公園に指定されており、多くの滝や絶壁、沢の透き通るようなブルーを楽しみながら歩く事ができます。

最も大きな「高滝」までは橋や梯子などで整備されており、安心して進む事ができます。ただ、絶壁の横を歩く事から、落石は注意したいのでヘルメットを装備しているとある程度安心かと思います。

また、関西百名山の中でも最難関と言われているように、高滝以降の未整備地帯は急斜面が続き、過去には遭難事故も多くあったそうなので注意が必要です。

登山道は、ブナやトガサワラなどが生える原生林が広がっていて、立派な巨木や奇木(きぼく)も見る事が出来ました。

最初は綺麗に整備されたなだらかな登山道を歩いていきます。

最初はこのような道で、とても歩きやすく退屈な道が続きます。

所々に出てくるこの赤い鉄橋。歩きにくい所などに架かっており、これにより大分歩きやすくなっています。

ここ15年くらい?で整備されたそうで、これがない時は大変な所もあったんじゃないかなという箇所もいくつかありました。

こちらは横滝というらしい。秘境の小さな滝というかんじで良いですね。

岩場をくりぬいたような所を歩いていきます。

さすが台高、水がとてもきれいです。台高ブルーとでも言うのでしょうか。とても綺麗で癒されます。

こちらは蛇滝。うねうねと流れ落ちる様子から蛇滝と呼ばれるようになりました。

メインは高滝だそうですが、滝の事はよく分からないけどこっちのほうが好きかも。

苔むした所にやってきました。豪雨地帯ならではの原生林の広がるエリアですね。

大岩を飲み込むように育つ木。遺跡にあるやつやん。

六曲屏風岩。勉強不足でその岩はどこにあるんだろうと思っていたのですが、奥の反りたつ壁の事かな?

人以上に大きな岩がゴロゴロと転がる。

風折谷出会いの沢の合流地点。

絶壁の谷の中を歩いています。

これが高滝。水量が少なかったのか、あまり迫力はありませんでしたが、落差60mもある大きな滝です。

これより先は未整備エリアという注意書き看板がありました。

正面にある高滝を高巻きするのですが、これがまた無理やり登っていく感じで危険なルートです。

高滝の横まできました。こうやって見ると割と大きな滝かも。

バリルートで登るような強烈な坂道をぐいぐい登っていく。

こんな急な斜面をトラバースして先に進みます。足元が枯れ葉で読めない所もあって、探り探りすすみました。これは怖かった…。

ひたすら滝に向かってトラバース。

足元に注意が必要なぶん緊張しました。

やっと滝の上か!と思ったら、高滝は二段になってて、一段目の滝つぼに到着しただけでした。

この滝つぼ、綺麗な丸い形をしていて、水も透き通っていてかなり良かったのと同時に、この滝つぼに入ったらもう帰れなさそう…というおぞましい恐怖が沸き上がりました。

今度こそ高滝の頂上へ!再び急坂を上る。

そしてここが高滝の頂上部。ここも長い年月で岩が水圧で削り取られて蛇行しています。

奥ノ出会(817m地点)にやってきました。

ここで沢は3つに分かれています。

奥ノ出会につくと、まずは谷が二つに分岐しますが左の沢へ向かいます。すぐにまた二つの谷に分岐し、それを右側の谷へ。

少し進んだ所で彼岸に渡渉し、尾根に取り次いでいきます。

無理やり尾根に取り付くような坂道でした。ここからはこの尾根をひたすら登っていけばピークがあり、そこが池木屋山です。

なんだか不思議な雰囲気の尾根です。

どうなっとるん?!

親木と子木が連結して生えてるような感じですごかったです。

こちらは巨木の幹の周りをくるっと回るように生えてて可愛らしい。

木の根っこの上を歩くような道です。すごい雰囲気。

池木屋山に到着!来てしまった…という感じ。

尾根道は最初はしんどかったのですが、途中からは話しながら歩いていたらすぐでした。

今回の昼食は、パンと赤いきつね。あっつい汁が美味しかった!

涼さんはここでLEEの辛さ10倍のカレーを出してきてさも美味しそうに食べ始めて、正直めちゃめちゃ羨ましかった…。

なんだかんだでゆっくり食事を摂っていたら1時間も休憩してしまいました。

尾根を今度は北上し、霧降山方面に向かいます。

この尾根は気持ちよくて、湿地帯の雰囲気が最高でした。多分秋とか初夏はもっと綺麗なんやろうなぁ~!

これはこれで、葉っぱが落ちた後の寂寥感が初冬を感じさせてくれて好きです!

ちなみに下にある湿地帯は通常は池だそうで、この池が木屋池と呼ばれており「池木屋山」という名前の由来になったのだとか。

尾根道は特に特徴もなく広い歩きやすい尾根が続いて、気が付いたら霧降山に到着。早かった。

霧降山からの展望。ここの展望が見どころでしたが、この日は生憎の曇り。2時間前まで晴れてたんだけどね~。山の天気は分かりませんね。

ここから稜線を外れて東側の尾根を下っていきます。

これまた面白い奇木(きぼく)を発見!!

メリーゴーランドの馬の乗り物みたいな感じで、ネタで乗ってる所を涼さんに撮ってほしいとお願いしようと思ったのですが、涼さんの「俺は撮らへんで」という圧に負けてやめておいた。

青空平のヘリポートに到着。遭難者捜索でショートカットできるように設置されたのだそうです。

枯木平とか、大きな巨木が枯れて白くなっている事から白骨平とも呼ばれており、どれが正式なのか分からない汗

生えてる木が変わるだけで一気に雰囲気が変わる~!なんていう木なんだろう。

尾根を道なりに進んでしまうと、違う所に降りてしまうので、このロープ地点で左側の尾根に取り次いでいきます。

こぶし平。展望が良く正面にはシャッポ山が見える。

ここにきて青空が出てきた!やっほー!

コブシ平は昔何かがあったのかな?

コブシ平のピーク。岩がゴロゴロ。

あとは道なりに尾根を下っていくと、ネットが現れるので中に入る。

レールが出てくるので、道なりに。

途中で再び柵にあたるので、そこは右に降りていき、途中にある倒木を左に。

少々足にきたけど、なんとか下山。周囲も薄暗くなってきました。

お疲れ様でした!!

感想・まとめ

やった~!ようやく池木屋山制覇です!

台高山脈の中でも特に山奥にあり山頂までのアクセスが難しいと言われています。実際に行ってみると高滝の巻きルートはちょっとキツかったかな~急斜面、落ちたら終わりですし。

奥ノ出会から尾根に取り付くまでの所が少しややこしいのですが、地図さえ見てれば問題ありません。あとは特に難しい所はなく、登り下り共にルートがはっきりしていて登りやすかったです。

高滝手前までは散策路が綺麗に整備されており、初心者でも楽々行く事が出来ると思います。その先は地図を読める知識や、ある程度体力に自信がない方にはおすすめできません。

今回の山行の7日前に遭難者が出ていたそうで、警察や消防の捜索が終わったらしく松本市から民間の捜索隊が出動されていました。

どのようなルートで登ったのか分かりませんが、登山ルートを外れると危険な所も多くある山域なので注意が必要です。

山と終末旅の管理人について
たむ - tamura -
平成3年生まれ、京都に住んでいます。登山や、夜景、人の少ない観光地へ行って、現実から逃げ、非日常的な体験をする事が好きです。

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