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2016.10.01

奇妙な鬼人形が立ち並ぶ「日本の鬼の交流博物館」で鬼伝説を学んできた【福知山】

レジャー概要

日本と世界の鬼の交流博物館
京都府福知山市
大人320円(210円)
9:00~16:30
月曜、年末年始休館



MAP:京都府福知山市大江町佛性寺909

鬼のレプリカが沢山潜む大江の山奥

 福知山大江町の大江山の中腹に「日本の鬼交流博物館」なるものがあるというので行って来ました。京都の神霊マニアを語る上で鬼伝説は欠かせません。

 山道を走っていると、このような鬼が迎えてくれました。なんとも哀愁漂う青鬼です。金棒を持っているのに怖くありません。

 反対側には笑顔の赤鬼も。ぷっくり膨らんだ胸とデベソが特徴的。

 分岐までくるともう一体鬼が。あっちだよ!と指を指してくれています。

 道なりに進むと、謎の御一行の人形が。

 どうやらこの気持ち悪い人形たちは「大江山に向かう頼光たち」だそうだ。

 源頼光(みなもとのらいこう)とは一条天皇に頼まれ酒呑童子を討伐した人物。人形たちは頼光と同行した副将の藤原保昌(ふじわらのやすまさ)、四天王の渡辺綱(わたなべのつな)、坂田金時(さかたのきんとき)、卜部季武(うらべのすえたけ)、碓井貞光(うすいさだみつ)。酒呑童子を倒しに大江山に向かう様子だそうだ。

 こんなやつらが鬼の酒呑童子をねぇ。

 大江山を指差す誰か。

 近くで見ると顔がめちゃくちゃデカくてびびるんですよ。

日本と世界の鬼を学べる日本の鬼交流博物館

 日本の鬼交流博物館の入り口にはめちゃくちゃデカイ鬼瓦があります。

 高さ5m、重さ10tの巨大鬼瓦「大江山平成の大鬼」です。全体を130のパーツに分け、四国、三河、島根、淡路、越前、静岡、熊本、奈良8つの地域で分担し、それぞれの土地の土を使って各パーツを焼成しました。

 近くで見ると相当でかくて驚きます。鬼瓦というより、巨大なモニュメントです。

 早速、博物館へ入っていきましょう。大人は320円です。平日やからか館内は僕一人でした。

 入ってみるとまず目につくのは沢山の鬼瓦。日本全国の鬼瓦が集結しています。

 エンマ大王の鬼瓦。

 魔除けとして用いられる事が多い鬼瓦ですが、子孫繁栄や招福といった意味合いもありました。

 こちらは岩手県安代町で250年も継承され、毎年作られている鬼のわら人形です。

 天明の大飢饉のとき、沢山の人を失った村人は、こんな悲しいことが再び起こらないようにと願いを込めて、わら人形を作って強い鬼に村を守ってもらおうと考えました。

 男女のシンボルは子孫繁栄と五穀豊穣の願いを込めているそうです。

 立派な肉棒、いや藁棒にゴロゴロとした藁玉。

 ほかにもこのような写真も。いい出来ですね。

 日本の各地の鬼たち。なまはげや、めっちゃ怒ってるやんっていうのや、我々のイメージする鬼といった感じ。

 かなりの種類がいてます。

 ぶぶあられのような顔している三重県鈴鹿市の鬼。

 牛鬼。愛媛の宇和島に伝わる鬼です。牛の体に長い首、顔は鬼の妖怪です。

 こちらは大江山、この辺につたわる鬼たち。

 金熊童子、虎熊童子、熊童子など四天王の鬼たち。

 鬼面

 日本の比較として世界の鬼たちも飾られていました。

 映画ドラえもんで敵約として出てそうな面たち。

 ネパールのアンティック

 インドの鬼。インド人っぽい雰囲気してます。

 そして一番気に入ったのはこの「バロン」。なんたって見た目が最高ですよ。

 インドネシア バリ島に伝わる有名な伝説があり、その登場人物がこの神の獣と言われているバロンなんです。

 バロンは光を司る聖獣、ランダは闇を司る魔女。二人の戦いは昼間はバロンが優勢に、夜はランダが優勢になり決着はつきませんでした。

 日本の神と鬼のありかたを考える上で重要な手がかりとなるそうです。

 こちらもインドネシアのバリ島の「バジ鬼」という子供の鬼です。

 バリ島ではこのような子供が道端に祀られていて、子どもたちに危険がせまると声を出して危険を知らせてくれると信じられているそうです。

 この鬼がねぇ。ふーん。

 中央ホールの中は鬼の文献や、絵などが飾られています。

 白鬼夜行のような鬼の行進?

 本当は怖いかごめかごめ…

 地獄の鬼たち。

 鬼といえば酒豪であるというイメージから、鬼に関するお酒の銘柄が多くあります。鬼ころしは有名ですね。

鬼嶽稲荷神社も一緒に。

 さて、博物館の見物が終わったら、

 鬼嶽稲荷神社にお参りに向かいます。途中の鬼たちも撮影していきます。

 二人なかよく。

 近くて見ると笑ってしまう。

 グラウンド方面に進むと鬼の銅像が見えてきたので近くまで登ってみました。

 鬼の銅像。かっこいい。

 青鬼。近年は青鬼というと、ゲームの青鬼が人気ですね。

 こちらが鬼嶽稲荷。大江山の登山口があります。

 ここからの雲海はすばらしいとか。紅葉になったら大江山登りたいな。

 神社の説明。

感想・まとめ

 何かと子供の頃から、耳にする鬼ですが、怖い存在であるというイメージ以外にはないと思います。鬼の交流博物館では、鬼とはなんなのかというのを学ぶ事ができます。

 怖く美しく面白い鬼たちの仮面や、たくさんいる道路の気持ち悪い鬼たちに会いに大江山に行ってみてはどうでしょう。

 次回は雲海のチャンスを狙って秋に大江山に登ってみたいと思います。

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山と終末旅の管理人について
たむ - tamura -
平成3年生まれ、京都に住んでいます。登山や、夜景、人の少ない観光地へ行って、現実から逃げ、非日常的な体験をする事が好きです。

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