古都コトイメージSmart

2016.11.08

姫路・太陽公園 – 世界遺産のレプリカや石像がある最強珍スポット

レジャー概要

太陽公園
兵庫県姫路市
大人1300円 子供600円
9:00~17:00



MAP:兵庫県姫路市打越1342−6

石のエリア

 どうも、tamuraです。京都を夜中4時に出発し、篠山経由で下道でトコトコ兵庫県姫路市にやってきました。

 姫路には関西最強とも言える「太陽公園」という珍スポットが存在します。「石のエリア、城のエリア」の二つのエリアからなる敷地面積3万坪の巨大な公園です。

 石のエリアには世界中の石像や世界遺産を模した物が埋め尽くされ、城のエリアにはなんと姫路城より大きい「ノイシュバンシュタイン城(ドイツの本物の2/3スケール)」がそびえています。

 ただのテーマパークでは済まされない、運営団体の理事長 故・門口堅蔵氏の夢見た奇妙、珍妙、不思議な雰囲気の漂う怪しい…いや、世界の見どころをギュッと集めた小さな地球とも言える壮大なテーマパークなのです。

 城のエリアは珍スポットというより、デートで使える観光地なので、先に石のエリアから紹介していきます。

 入り口には各国の国旗、そして石像が並んでいます。正直ここだけでも奇妙なのですが、石像の数はこれでも氷山の一角にすぎませんでした。

 平日の朝一で来たので、客は僕と女性二人組のみでした。

 1300円を払って中へ。まず目に入ってきたのは世界の石像を模したもの。

 写真は韓国のトルハルバン。済州島の象徴的な存在であり、町の入口などに建てられている守護神的な存在です。

 よく韓国系焼肉屋の入り口に置かれてたりしますね。日本でいうお地蔵さんみたいなものです。

 メキシコのオルメカ人。写真は男、横を向いてるのは女性バージョン。

 メキシコの世界遺産、モンテ=アルバンにあるタルー・タブレロ建築のピラミッドです。

 進んでいくとフランスの凱旋門が現れました。でかっ!

 本物と比べたら何分の一程度ですが、レリーフも繊細に作られています。

 凱旋門を超えてもまだ石像エリアは続きます。メキシコ人頭 アチャ。気味悪いですね。

 女性裸体。オーストリアのものらしいですが…お相撲さんみたいな体型に、大仏の螺髪が顔面にも来たような姿ですw

 またもメキシコ、アント・ランテ

 するとどこからともなく煙がモクモクと園内を包み込みました。

 まるでどこかの遺跡みたいww

 メキシコのシワテオトル。出産時に死亡した産婦の邪悪な霊。自分が子を持つことができなかった復讐としてほかの子どもを拐う恐ろしい悪霊だそうです。

 でましたモアイ。目がすげー怖いんですよ。

 タマゴのような首像。オルメカ文化の遺跡で発掘されている巨頭石像。スペイン語でオルメカの頭を意味する「カベサ・オルメカ」と呼ばれているものです。

 チャクモール。死んだ戦士の象徴とし、神へいけにえなどの供物を運ぶ存在と考えられていました。人をいけにえとして儀式が行われた際、チャック・モールのもつ皿の上に取り出された心臓を太陽への捧げ物として置かれたとか。

 チャック・モールの後ろにはプリケツが見えますね。

 ただの変態でした。

 韓国燈籠。ごく一部だけ撮影してますが、これがこの密度で無数に置かれていました。

 建物があったので入ってみると兵馬俑の海が広がっていました。秦始皇帝陵から出土した兵馬俑(世界遺産)を再現したそうですが…。

 しかもそれが3エリア分もあるのですw 総数1000体!w 笑いがこみ上げてくると共に、圧倒されますw。

 中国で当時と同じ工法で作ったそうで、それを日本に運んできたそうです。もちろん本物同様に全て顔の表情は違います。

 ユニークな表情、格好したものも。笑顔がほっこりしますね。

 レプリカとはいえ、本格的にこだわりぬいていてもはや中国の本物見なくてもいいですわ。

 馬もめっちゃリアル。

 外をさらに奥へ進むと、徐々に石像が増えてきて怖くなってきました。

 なんやろおもたら、万里の長城の入り口でした。石像の数がすごい。

 万里の長城にも並べられた石像。ちなみにこの万里の長城は本物と幅、塀の高さを同じく作っているそうです。

 その先には天安門がありました。

 中へも入れたので散策してみます。

 天安門は本場中国で建てられ、それを一度解体して日本に運び込んだそうです。

 色もちゃんと現地の職人さんが手作業で書いたものだそうで、こういう柄も本場そのものなんですね。

 双塔寺。双塔寺のある中国の太原市と姫路市が姉妹都市となった事を記念に作った、いや、作っちゃったとか。

 双塔は山の上にあります。

 塔を見に万里の長城の続きを歩きます。

 塔が近づいてきました。塔の下にはあるのは韓国鐘楼。万里の長城も、ここまで来ると本物っぽい景観に見えてきました。

 双塔もレプリカとはいえ、かなりデカイ。

 展望台へは必死にきつい上りを登って行ったのですが、草木が成長していて展望がなかったので写真はパス。

 ぐるりと万里の長城周回コースを歩きます。もう終わりやと思っていて、石のエリアすごかったなぁと関心していたら…まだまだ終わりではありませんでした。

 磨崖仏!大きさは一級品です。

 なんかありがたいのかありがたくないのか。レプリカなのかレプリカじゃないのか分からなくなってきました。

 数百年後は本物の磨崖仏として未来の人はありがたかって拝んでたりして。

 もちろん本物の宗教的なものではないので、登ったり触ったりしても問題なし。ただし危険なので注意して下さい。

 万里の長城終点。

 2kmもあったんや…そら疲れますわ。全部歩いてめっちゃ疲れたもん。

 福祉施設の横を通って進むと、再び宗教の臭いが。

 建物の中を覗いてみると、どう見ても本物の神社やろ…。パンフレットを見ると、テーマパークの施設の一部として再現されたものと書かれている。

 うげっ。まだこんな場所があったのかとビックリ。何体の石像が置かれているのだろう。

 石像がいっぱいで怖いよー

 なんかキリスト教っぽいけど…。

 500羅漢や~怖いよー母ちゃん怖いよー。

 数えてないが、確かに500はありそう。怖いよ~もうテーマパークちゃうやん。

 坂の上にはお寺がありました。「鶏足寺」…美味しそうだよ~

 お賽銭箱おいたあるやん!もうお寺さんやん。

 ちなみに8月には火祭りというお祭りが行われるらしく、お祭りというと宗教の神仏をまつる儀式ですが、あくまでここは福祉施設であり、宗教団体ではないんだそうなw

 ようは山ほど置かれている羅漢やお釈迦様もただの石って事ですよね~

 ちなみに、鶏足寺についてググってみると鶏足寺の住職が1000円でお守りを売っていたという情報もある謎の神社です。

 本堂の横には観音様や石碑郡がズラリ。

 坂の上なので見晴らしもよい。ピラミットみたいなのがある!

 と思ったら、ちゃんとしたピラミッドのレプリカもあった。スフィンクスつき。

 入り口にあった顔と胸だけが人で、あとは獣という謎の石像。

 ピラミッドの中にはツタンカーメンの黄金のマスクのレプリカが。

 ガラス張りで囲うほどいい出来ではないと思うけど…。

 鶏足寺から降りてくるとめちゃくちゃデカイ石で出来た五円玉がありました。

 石貨神殿というエリアは石で出来た世界各国の貨幣が山のようにおいてあります。

 中国やパプアニューギニアの貨幣。奥の何も書いてない円盤はミクロネシア・ヤップ島に伝わる石貨という貨幣。原寸大だそうです。これで買い物を!?

 建物の周囲あちこちに貨幣が置かれています。

 ケニアの貨幣。

 アラビア語が書かれたコインなど世界各国の貨幣を再現しています。

 そしてなぜかマーライオン。

城のエリア

 城のエリアのにやってきました。山上に見えるのはノイシュバンシュタイン城を2/3のスケールで模して作った「白鳥城」というお城。姫路城よりデカイそうです。

 故・門口氏(太陽福祉グループ理事長)がドイツを訪問されたとき、このドイツの古城を大変気に入ったそうで、それ以来、太陽公園にお城を作るのが夢だったそうです。2009年、総工費は35億という巨額の建設費を投じて白鳥城を築城。

 本物さながらのお城の下に広がるのは一応城下町という設定の匠の街レインボーと、ウェルカムハウス スワン。

 もともと太陽公園は石のエリアのみで入場料500円だったのですが、巨額の費用を投じて築城した事で1300円へと値上がりしてしまいました。城
と石、それぞれのエリアはセットで1300円でバラ売りはしていません。

 無数に置かれている、動物たち。

 お城まではモノレールで登っていきます。

 あっという間に到着。本物より小さいとはいえ、相当でかいです。

 ラブホのようなものを想像していましたが、全く違いました。石で作られた立派なお城です。民間の出資でこれほどまでの城が作れたというのは驚きです。

 調べた所、外見に関してはほぼほぼ本物と一致していて、ビックリしました。

 映画のセットとしても使えそうですね。本当にヨーロッパに居る気分になれます。

 こっちも珍スポットみたいな感じかと思っていましたが、普通にすごいお城でした。

 中も入ってみます。

 ステンドグラスで作られたノイシュバンシュタイン城。

 >3D のトリックアートが有名なのですが、一人で来たので虚しく素通り。

 キリンが扉から顔を出しています。近畿最大の3Dアードだそうで、数もあって家族やカップルで来ると楽しめると思います。

 くるみ割り人形。ドイツの伝統工芸品ですね。

 ドイツの民族衣装。いいですね~。可愛らしい!

 帰りは歩いて下りました。管理維持も大変そうな立派なお城ですよ。レプリカとはいえもはや本物のお城です。門口氏はなぜこれを作ったんでしょう。

感想・まとめ

 太陽公園は姫路市にある石のエリア、城のエリアからなるテーマパークです。石のエリアは凱旋門や万里の長城、モアイ像といった世界遺産や世界の建造物を再現したレプリカが密集したエリア。城のエリアはドイツの古城を模して作られた白鳥城を中心としたエリアです。

 太陽公園は門口堅蔵氏が理事長を努めていた太陽福祉グループによって作られました。障害者が社会復帰しても居場所がない事に思い当たり、障害を持つ者が集う明るい場所を作る事を決心して作られたのがこの太陽公園なんだそうです。

 太陽公園では受付や掃除係など、障害を持った方がはたらいているのが見受けられます。入場料などは障害をもつ就労者の給料などに充てられています。こういった施設はずっと続いてほしいですね。

 兵庫県が誇るB級スポット、珍スポットで、ナニコレ珍百景や、探偵ナイトスクープなどでも紹介されたそうで、実際に見て回ると、何のために?!という言葉しか出てこないほど意味不明ですが、行ってみると見る価値のあるテーマパークでした。非現実的な世界観を味わえる面白スポットです。

山と終末旅の管理人について
たむ - tamura -
平成3年生まれ、京都に住んでいます。登山や、夜景、人の少ない観光地へ行って、現実から逃げ、非日常的な体験をする事が好きです。

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