城山ホテル – なまこ壁の廃墟ホテル
この廃墟について
城山ホテルとは、静岡県下田市に存在した旅館跡地。正確な創業年は不明だが1960年には存在しており、1985年頃まで営業していた形跡がある。コンクリート造りで半円形に張り出した浴室が特徴的な建物。
下田市にはナマコ壁と呼ばれる伝統の壁塗りの建物が多く、この建物でも至る所にナマコ壁があしらわれていたのが特徴的。外壁が崩壊しているなど危険な状態だったが、2017年に解体された。
城山ホテル – なまこ壁の廃墟ホテル
廃墟を求めて静岡県は下田までやってきました。
静岡から車でひたすら南下、まさか伊豆半島がこんなでかいと思ってませんでした。距離でいうたら京都→大阪くらい(50km)かな?と思ってたら静岡ー下田間は片道140km以上もあり改めて静岡の広さを思い知らされました。(ていうか京都から名古屋より遠いやん…)
やってきたのは城山ホテルという、なまこ壁で有名な廃ホテルです。1985年ほどまでは営業していたそうです。
1947年には存在がなく、1960年には存在している為、その期間に建設されています。1957年には背後の丘に下田グランドホテルが建設されました。時を同じくして開発されたエリアかもしれません。
なまこ壁ってご存知でしょうか?私は知らなかったので、何がなまこなんだろうと思っていました。
例えば上のような模様。黒い部分が瓦、白い部分はセメントで出来たつなぎ目なのですが、つなぎ目が少しカマボコのように盛り上がった形に出来ていて、それがなまこのような形をしている事からなまこ壁と呼ばれるようになったそうです。
それはともかくは行ってみると、素晴らしい!
半円状に張り出した部分に女風呂があります。
窓からの光と曇りがらすごしに見える草木がたまりませんね。
ふろ場への入り口。こちらも素敵。
椅子と苔の絨毯。
さきほど説明したなまこ壁。かっこいいですね。こういう風に全体的に使うより、部分的に使われてるなまこ壁がかっこよかったな。
結構古いホテルなのか、窓の形が美しいです。
客室。結構広いので高級ホテルやったんでしょうか。
お風呂。牢獄みたい。
崩壊の激しい廃墟で危険な所もあります。
なまこ壁の廊下。怖さもありつつ、でも差し込む光がなまこ壁をおしゃれに魅せてます。
らせん階段
下りてきました。
厨房らしき部屋がありましたがここが一番崩壊していました。
感想・まとめ
急きょ行く事になった所なのですが、予想以上に素晴らしい所でした。半円のお風呂や、なまこ壁が思った以上に魅力的でした。なまこ壁は下田の町のあちこちで見る事ができました。このあたりでは一般的な柄なんでしょうか。