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2016.03.27

笹間渡発電所 - アクセス難だが美しい茶畑の神殿

笹間渡発電所の室内

廃墟の情報

笹間渡発電所
発電所廃墟
場所:静岡県
建設 1931
廃墟化 1961

笹間渡発電所 - 茶畑の神殿

静岡県島田市にある笹間渡発電所という水力発電所の廃墟へ行ってきました。

ここはアクセス難の廃墟とも言われています。このあたりの大井川は穿入蛇行で、滑走斜面に作られた茶畑の中にその発電所の廃墟は存在します。

この茶畑に向かう橋というのは存在せず、徒歩の場合は山側からは時間がかかります。その為、今回は寒い中、川を渡渉して向かう事にしました。

行きしすれ違った男女ペアに「発電所いかはったんですか?」と尋ねると当然のように「そうです」という返事。有名物件だけあって先客がいらっしゃいました。

「川、深かったですか?」と再び尋ねると男は軽い笑みを浮かべ、女性は太もも付け根付近をぽんぽんと叩きながら「ヤバイですよ!」と興奮気味に一言。

そんな深いのか…と、ちょっと不安になりました。

周囲は河川に囲まれた面倒くさい場所にある為、結果川を渡らなければなりません。浅い所を探しても太もも以上までは浸かるので水着持参した方がいいかと思います。

当然、甘く見ていた僕は水着など持ってきておらず、子供の頃はよく裸で川遊びしていたのでフルチンでもかまへんやろと考えていたのですが、冷静になってみるともう20代。子供がはしゃぎながらフルチンで川を渡ってるのとは訳が違います。

黙々とフルチンで川を渡る大人二人…

絶対あかんやん

という事でパンツで挑みました。やはり山やら廃墟やら巡ってるので、心はまだ子供のままなのでしょうか笑

実際渡ってみるともちろんパンツ濡れましたが、それよりバリ冷たい。春先の南アからの雪解け水…ほんまに足凍るかと思いました。(さっき女の子はどんな姿で渡ってたんやろ…)

駐車場から長い工程を経てやっとたどり着ける茶畑の神殿です。

入ってみると、あぁーこれはええヤツや…。

昭和6年に東海紙料(現在の東海パルプ)より運用開始されたそうで、もう80年以上ものなので僕の好みの年代。廃止年月も昭和36年なので、実際に運用していた時間より、廃墟になってからの時間のほうが長いようです。

30年で廃止となってしまった理由は、上流に中部電力のダムが出来た事による水量の減少です。水がなくては水力発電が出来ません。

東海紙料は中部電力と交渉した結果、大井川系の赤松発電所とこの笹間渡発電所(と地名発電所)が交換される形となり、中部電力は2つの発電所を交換後、すぐに運用を停止し放置しました。

笹間渡発電所はこのように現存して(というか茶畑のおっちゃんの倉庫になってる)いますが、レンガ作りだった地名発電所は歴史的建造物で保存の検討がされましたが、費用の捻出が出来ず解体されるに至りました。

この窓がたまりませんよね~。残ってくれていてありがとう。色々な地理的事情で重機も入れない為、これだけのコンクリート建造物を解体するというのも難しいのでしょうね~。

放置された自転車。三丁目の夕日で走ってるようなレトロ自転車。

ちょっと持ち上げてみたのですが、現代の自転車と違ってかなり重いんですね~、それだけしっかりと造られているという事でしょう。

こちらにも違う自転車が。

当時はここまで自転車で来れたという事でしょうか、というかなんでこんなアクセスの難しい所に茶畑を作ったのか気になりますね。

単純な構図で作ってるようで、やっぱり細部のこだわりのあるこの年代の建築が好き。

まさに神殿という感じです。

窓から外。

窓の外の茶畑。

おっさんの倉庫みたいになってるけど、荷物さえ無かったらもっといいスポットなってたと思います。

窓枠も色使いもいいですね。

二基おいてあった発電機の大穴は二つとも丸太でふさいであります。見学者がケガをする事を危惧したおっちゃんの善意?でしょうか。

帰りたくない(渡渉面倒くさい)けど帰らなければいけません。この手の発電所はどれだけ見ても飽きませんのでまたいつか撮影に来たいものです。

感想・まとめ

ずっと行きたかった所、見たかった所なので、難所でしたがパンツ姿になってまで川を渡り行ってきました。陸地から行く方法がネットを探せばあるみたいですが、遠回りになる他危険らしいのでもう渡った方が早いかもしれません。

また、雨が降ったり増水時の渡渉は大変危険ですし、撮影中にいつのまにか増水…なんて事もあるかもなので真似しないようにお願いします。


古都コトきょーとの管理人について
tamura
平成3年生まれ、京都在住のアウトドア好き。趣味は登山/夜景/旅/スキー/キャンプ/Web制作など。Olympusユーザー。インコなど鳥が大好き。夜景山岳会所属。美しい所か人の居ない所に出没します。

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