古都コトイメージSmart
2019.09.19

玄岳ドライブイン - 雄大な高原に佇む円形のコンクリ建築物

廃墟の情報

玄岳ドライブイン
ドライブイン・索道駅
静岡県熱海市
開業 1967年
廃墟化 2008年

廢墟レポート vol.145:玄岳ドライブイン Kurotake Drive inn

こんにちはtamuraです。

今回はいつものメンバー権蔵さんに加え、僕が大好きなブログ「いたみわけ.com」の管理人の斎藤さんの三人で伊豆へ合同散策してきました。

一件目の廃墟はかの有名な玄岳(くろたけ)ドライブイン。

富士山や南アルプス、沼津の街並みが見える雄大な高原の真ん中に、なんとも不気味な円形のコンクリート物件が佇んでいます。

ここはかつて伊豆スカイラインのオアシス、そしてロープウェイ山頂駅として栄えました。

熱海といえば関東近郊の温泉保養地として知られ、最盛期の1961年には宿泊客数だけで538万人とすごい人気を誇っていました。

そんな高度成長期(いざなぎ景気)のレジャーブームによる熱海や伊豆の人気に肖り、地元の観光物産店によって1967年に開業したのがここ「熱海高原ロープウェイ」です。

玄岳ドライブインは静岡県熱海市にあるロープウェイ駅、ドライブインの跡地で、ロープウェイは「熱海高原ロープウェイ」といい、熱海側の上ノ山植物公園駅を起点に、このドライブインが山頂駅(玄岳高原駅)でした。

熱海から玄岳を結ぶ全長2,648mの索道で、当時としては世界最大といわれていた120人乗り、赤と黄色のツートンカラーでバスのように巨大のゴンドラでした。

運賃は大人往復500円、中学生350円、子供250円だったそうで、上ノ山から玄岳まで10分28秒で行く事が出来ました。

実際に当時乗ったことのある方の話だと、約2700mもの距離があるのに支柱が三本しかなく、地面すれすれに進むこともあり怖かったそうです。

さらに、山頂駅周辺には巨大なリゾート施設を建設する計画まであった熱海の一大プロジェクトでしたが、開業からわずか3年後、母体となる観光物産店が倒産し運行は停止しました。

中に入ってみました。有名な廃墟だからか内部は荒らされたような雰囲気です。

ロープウェイは3年で終焉を迎えましたが、ドライブインとしては2005年まで営業していたようですが、その後NPO法人に譲渡され「地球環境&エネルギー資料館」となりました。

たてものの外観には大きくその文字が刻まれていますが、資料館も3年後の2008年11月に閉館。

地球環境&エネルギー資料館時代は音楽ライブなんかの開催地にもなっていたようです。

2008年を境に、この建物は利用される事なく放置される事になりました。

内部はガラスが割れ、雨水が侵入してきていました。

すでに廃墟化してから10年の月日が流れており、内部の残留物の老朽化が進んでいました。

特殊な建築で、こだわって作っただろうにもったいないですね。

伊豆スカイラインは、このあたりは特に展望がよく、天気の良い日は富士山が綺麗に見えていて雄大な草原地帯も迫力があり魅力的です。

いまここに道の駅を作ればきっと繁盛するんじゃないかな。

営業当時の入り口でしょうか。ベニヤでふさがれています。

カルピスの昔のロゴ!調べたら1991年頃のロゴでした。

なかに入っているペットボトルのカルピスは最近のものですね。この"作品"を作った人は、このドライブインにおけるヴァニタスを表現しようとしたに違いありません。

苔むしたギター?のようなもの。

静岡の牛乳ブランド「丹那牛乳」

厨房。

事務所跡でしょうか。

職員用の休憩室?

ロープウェイの発着場跡。

当時は中央が大きく割れていて、その間にロープウェイ機体がやってきて乗り降りする構造でしたが、コンクリートで埋め立てられて平な展望上に変化しました。

今回はガスで展望があまりよくありませんでしたが、天気の良い日はここからは熱海の町がよく見えます。

最上階はロープウェイの機械室でした。

すごいのは椅子の骨組みがお互い絡み合い、何か芸術作品のようにも見えなくもない物体が出来上がっていました。

絶対にこれは芸術ではないんだけど。いや芸術なのかな?う~ん。違うな。いや、もしそうだったら?いやちゃうやろ笑 …でももしこれが芸術だったら見る目ないと思われるし…どうしよう。

う~ん、これは芸術!

そうしよう、そういう事にしました。

ロープウェイの歯車と芸術作品の組み合わせ最高。

この巨大な機械で、120人も乗れる巨大なロープウェイを動かしていたのか~。

最後に外に出てみました。綺麗に富士山が見えています。

足を滑らしたら雨水のたまった凹部にドボンなので慎重に撮影。

こちらは機械室の上の屋上から。

さすが元ロープウェイ駅なので、高度感がすごい。

景色が良いといっても、熱海の町は少ししか見えず、ちょっとインパクトに足りない感じはあります。

そういうのも込々で、なかなか人気が出る事はなかったのかもしれません。

360度の大パノラマで本当に大絶景!富士山も見えていて静岡らしい風景も見れたので満足です!

感想・まとめ

日本のレジャーブームと共に現れ、そして不況に煽られ、色々と複雑な事情があり廃墟になったドライブインですが、立派な建物なだけにもったいないですね。

廃墟としては建築美と退廃感が絶妙で不気味ですが、美しいともとれる素晴らしい所でした。特に最上階の機械室の雰囲気が良く、ずっと撮影していられました。



古都コトきょーとの管理人について
tamura
平成3年生まれ、京都に住むアウトドア好き。趣味は 登山/夜景/旅/スキー/キャンプ/Urbex など。Olympusユーザー。インコなど鳥が大好き。夜景山岳会所属。好奇心が強く、わくわくする所が好きです✨

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