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2018.09.18

王朝ホテル - ルネサンス調の豪華内装の廃ホテル

廃墟の情報

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王朝ホテル - ルネサンス調の豪華内装の廃ホテル

 こんにちはtamuraです。

 とある地方のとある廃ホテルにやってきました。豪華な内装で廃墟と言えどまだきれいな見た目をしていますが、このホテルの歴史は古く高度経済成長期の始まりの頃まで遡ります。

 終戦を迎え、復興に向かった日本は、世界に例のない経済成長を成し遂げました。そんな好景気と同時に開業したのがこのホテルです。

 前職から全く違う旅館業という職に目をつけた女将さんは、右も左もわからない中手探りで経営を始めたのだといいます。その後レジャーブームの流れにのり業績は伸び、後に大きなホテルへと生まれ変わりました。

 きっと女将さんはどうすればお客さんが気に入ってくれるのか、唯一無二のホテルを作りたい。そんな気持ちで経営していたのだと思います。ルネサンス様式の大会場に温泉、キラキラと輝くラウンジ、そして中世のお城のような内装のようなクラブなどなど、他のホテルにはないまるで異国に来たかのような豪華な造りの内装が名物となっていました。

 しかし景気低迷の影響で利用客が伸び悩みピーク時の3分の1にまで減少、戦後の好景気から半世紀を駆け抜けたこの豪華ホテルも結果多額の負債を抱えやむなく倒産に至りました。

 まるでお城の中のような?電話ボックスもなんだかモダンで洒落ていますね~!

 そしてホテルの大きい事大きい事。早速今どこにいるのかわからなくなってきました。

 一気に内装が和風に、このホテルはコロコロ様式が変わる。

 迷って到達した宴会場。なんだか日本の寺院のような雰囲気。

 階段を上りさがりで汗がダラダラ。

 最上階の浴場の更衣室。さっきまでゴリゴリの和風がはたまたルネサンス調に様変わり。

 お風呂場に向かうステンドグラスはわりといい感じ。

 大展望風呂。最上階なので景色が抜群。営業中に入りたいほどリッチな雰囲気。神殿のお風呂って感じですね。

 ずーっと曇りだったのに、この写真を取っている数分だけ晴れ間が出てきました!神様ありがとう。

 さきほどの展望風呂の横には普通の浴槽も。

 再び迷う。迷いすぎて休憩中になんでもない客室を撮影。汗ダラダラ。

 ぱっと見とてもキレイですが、実際に見るとホコリの香りが漂い、一つ一つの備品がやっぱり年代を感じます。

 こちらは和室のVIPルーム。石畳付き。

 こちらは別館の屋上。こちらも浴場の入り口です。

 こちらの更衣室もまたいい感じ。天井が剥がれて鉄筋むき出しになってるのが残念です。雨漏りで変な匂いがただよっていました。

 手洗い場もタイルが…なんていうんでしょう。何調っていうのか。そもそもさっきからルネサンス調って知ったかぶって言ってますが、実際ルネサンスなのかゴシックなのかもよくわかっていません。

 流し場も神殿のような造り。

 馬の彫刻(模型)。

 さぁもう満足…帰ろうと思ったら、一階にこんな大広間が!見落とす所だった!

 こちらは会議室や食事の間などいろいろな用途で使用されていた大広間。ルネサンス風のデザインでまとめられた素敵な空間です。

 素敵なシャンデリアと天井画。

 その隣の部屋は、素敵な部屋ですがなぜか卓球台。

 あー、温泉入った後に卓球とかする"あの”部屋だったんだね!

 こちらはロビーの横にあったラウンジ跡。

 鏡張りになっているので、ディスコライトが輝いていた当時は素敵な空間だったんだろうなぁ。

 ディスコの横にはこじんまりとしたクラブが。

 プライベートクラブといい、中世のお城を彷彿させる重厚感のある空間でした。

 調理室もステンドグラス風で鮮やかで優しい光が差し込んでいました。

感想・まとめ

 生き残りをかけたホテル経営は、お客がどう納得してもらえるのかを必死に考えると思います。このホテルはルネッサンス風内装を強みに営業していたようですが、口コミや地域の観光客数に対する集客数、また観光地自体の衰退など様々な理由が重なり閉業に至ってしまったのだと思います。これほどの規模で親子二代に渡って経営されてきた歴史のあるホテルが、廃墟になるというのは栄枯盛衰を目の当たりにしたような気分になりました。

 たまきはる 命は知らず 松が枝を 結ぶ心は 長くとぞ思ふ

 奈良時代の歌人「大伴家持」が読んだこの詩がこのホテル名の由来だそうです。「人の命はいつ終わるかわからない、こうして松の枝を結ぶのは、少しでも長く生きていたいと思うからなんだよ」という意味。

 松の森にできたといわれているこのホテルとかけているのです。いつまでも営業しつづけ、お客を待っていたかったんだろうな…。廃墟となったこの姿を見て、その詩を口ずさむと胸が熱くなりました。


古都コトきょーとの管理人について
tamura
平成3年生まれ、京都に住むアウトドア好き。趣味は 登山/夜景/旅/スキー/キャンプ/Urbex など。Olympusユーザー。インコなど鳥が大好き。夜景山岳会所属。好奇心が強く、わくわくする所が好きです✨

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