古都コトイメージSmart
2019.09.19

終末の製紙工場 - 崩れ行く放棄された巨大工場施設

廃墟の情報

終末の製紙工場
工場廃墟

廢墟レポート vol.146:終末の製紙工場 Abandoned paper factory

こんにちはtamuraです!

とある製紙工場の廃墟にやってきました。とても有名な物件です。とにかく巨大で見応えがあるという事でワクワクしています(((o(*゚∀゚*)o)))

このあたりは古くは近くの川でイカダ流しが行われていて水運が盛んでした。江戸時代にはそれを運搬に利用した製材業や製紙産業などで栄えました。起源は奈良時代まで遡るそうです。

特にこのあたりの紙は紙漉のための利用に適した水質(軟水)や綺麗で澄んでいた事から質が高く、幕府が使用する紙として重宝されていました。

その名残として現在でも近隣には多くの製紙工場が存在し、日本のパルプ・紙類の出荷シェアの多くを占めています。

しかし、この工場は大手に飲み込まれたのか、顧客を取られ倒産したのか…廃墟となってしまいました。

中に入ってみました。コンクリートの基盤と、鉄骨、木造の壁など。

工場が閉鎖されてから相当な時間が経過しているのか、恐ろしく老朽化が進んでいました。

この廃墟についてはあまり多くの情報がなく開業や工場閉鎖についての情報が一切ありません。

1956年(昭和31年)に、この地で工業用水源地の調査があり、その報告書にこの会社名(旧名)が記載されている事から、昭和31年以前から存在していたという事になります。

昭和19年の地図を見ると、工場の地図記号がないので、開業は昭和19年~31年の間、そして平成8年の地図にも工場の地図記号がないため、それ以前に廃業しているようです。

内部は製紙に使っていた器具がそのまま残っており、使われなくなってから何の手も加えず放置されたような状態です。

器具が複雑に並べられており、専門知識がないため何をどのように使用していたかわかりませんが、紙を作るのにこれだけの設備がいるとはビックリしました。

ここを熔解した状態のパルプの元が流れていたのでしょうか。

さらに奥へ奥へ。足場が不安定なので、細心の注意を払って前に進む。

変電室でしょうか。なんか素敵なドア発見。

危険!高電圧。

碍子が沢山。

こちらはローラーなどがあり、雰囲気からして出来上がった紙をロール状にして出荷するエリア?

木造の建物と重厚な機械の組み合わせが不思議。

機関車の車輪のような雰囲気。

ガス管でしょうか。バルブが並んでいます。壊れた傘が可愛らしい。

電源類。

ここだけでかなり大きな施設ですがまだまだ続きます。

何故か散乱していた衣類は、子供用の服?だったそうですが、どういった目的でここに捨てたのでしょう…。なんか不気味。

続いてのエリア。

ここにも浴槽のような機械が並べられています。さっきの部屋のより少し新しい?

こちらは地球窯と言われる、蒸窯です。

地球型蒸煮缶といい、この中に損紙(製紙の作業工程から出るくず紙)を水と共に入れて高温で蒸しほぐし、パルプに戻す為のものです。

こちらは倉庫でしょうか。大きく開けた場所に、椅子が散乱していました。

見たことのあるので有名な構図かもしれません。この工場の景色というのは初めて知りました。

帰ろうかと思い、戻っているとなにやらレンガ作りの何かを発見。

大きなレンガ造りの焼却炉?

紙は焼却してしまったらもう元に戻らないけど、何に使っていたのでしょうね。

こちらでも地球窯のように紙の熔解を行っていた?

レンガと緑のコントラストが素敵。大正時代の発電所のような空間でした。

あまりの蚊の多さに、いったん高台に避難!何か所刺されたのか分からないほど笑

でも本当に素晴らしい廃墟でしたので、いつかまたゆっくり散策してみたいです。

感想・まとめ

日本の製紙産業を代表する地区にある工場跡という事で、おそらく年代は高度成長期頃、またそれ以前の器具が多く残されており、日本の製紙業の歴史を巡れたような満足のいく探索でした。



古都コトきょーとの管理人について
tamura
平成3年生まれ、京都に住むアウトドア好き。趣味は 登山/夜景/旅/スキー/キャンプ/Urbex など。Olympusユーザー。インコなど鳥が大好き。夜景山岳会所属。好奇心が強く、わくわくする所が好きです✨

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