古都コトイメージSmart

2016.09.12

和束町・茶畑の絶景ポイントはココ!茶源郷の景観 5ヶ所

レジャー概要

和束町の茶畑5選
京都府相楽郡和束町
見学無料
駐車場なしの所多い



宇治茶の里 和束町とは

 宇治市の南東から峠を超えた先にある和束(わづか)という町があります。

 京都の人でも和束町を知らないという人は結構いらっしゃいますが、宇治茶の生産量の約4割を占める重要なお茶の産地なのです。町のどこ見渡しても茶畑が広がり、茶源郷とも呼ばれる美しい村です。

 平成20年には石寺の茶畑の景色が京都府景観資産の第1号に登録され、私有地で入りにくい茶畑も、観光地としてのアピールが始まりました。

 ちなみにこのページで紹介する5選全てのスポットは駐車場が無い上に道が急峻で狭い農道な為、自家用車などでは行けません(石寺のみ車で展望地までいけます)。全て徒歩になります。

 また茶畑は景観指定されていながらも私有地にあります。マナーを守って鑑賞して下さい。

円形茶畑が特徴的な原山の茶畑

 まず最初に向かうのは原山地区。盆地の北端に位置し、標高200mほどの鷲峰山の中原に位置する集落です。

 和束のお茶は800年前、この集落から始まったと言われております。盆地の地形が昼夜の気温差を産み、また霧が発生しやすかったりと高級茶を作るのに適した地なんだそうです。

 茶畑が広がってきました。周辺は駐車禁止の張り紙が。Uターンする場所もなく先も行けない為、もし車で来てしまえば急な坂を鬼バックしなければなりません。原山周辺の集落にも駐車場はありません。

 交通機関で来る場合は、木津川市のJR加茂駅からバスで和束町小杉行きに乗って原山下車、そこから徒歩になります。

 おお~有名な円形茶畑。

 素晴らしい景色です。見事な円形。

 お茶のアートですね。

 意図的に作られたわけではなく、谷となってる地形をうまく利用してお茶を植えた結果このようになったそうです。

 急勾配なだけに整備するだけでもそうとうな労力がかかる事でしょう。

 円形の中心だけ撮影すると綺麗な円状に見えますが、色々な角度から見てみるとまた違う表情を見せてくれます。

 周囲は足を踏み外せないギリギリのスペースを歩きます。

 東海自然歩道を西に向かうと、このように和束の町を見下ろせるスポットがあります。

 鎌倉幕府討幕計画がバレた後醍醐天皇が都から笠置山に逃れる際、この地の原山で養生したことにちなんだ「養生の芝」という地。

 麓まで茶畑が延々と広がります。

原山の茶畑の地図

 地図のポイントは円形茶畑の場所。周辺一帯が茶畑になっているのであちこち歩いて絶景を探してみて下さい。

和束で一番早く茶摘みが始まる石寺の茶畑

 京都府景観資産に登録されている茶畑です。

 和束の茶cafeの横を通り、道なりに進んでいくと案内板があります。

 車道から素晴らしい茶畑の景観がちらほら現れます。

 こちらが石寺の茶畑景観。空に向かって続く茶畑が魅力です。山が一つ全て茶畑になっているので迫力があります。

 この石寺の茶畑は和束の中では標高の低い場所に位置し、和束で最も早く茶摘みが始まる所だそうです。

 茶畑のエリアに入ってみる。

 石寺の集落が見えてきました。

 府道5号側に広がる茶畑。一体に茶畑が広がっておりどこを歩いても迫力があります。

石寺の茶畑の地図

 ここは展望地まで車で行くことが可能。ただし目の前には民家があり、道は地元の方々がよく通っているのであまり邪魔になるように駐車するのは避けましょう。

釜塚(南部)の茶畑

 下から見る釜塚の茶畑

 入り口が分からず苦労しながらなんとか見つけ入ってみる。

 気持ちのよい綺麗な並び。

 ドーム型の茶畑があるぞ。

 起伏のある茶畑は撮影のしがいがありますね。

 緑のコントラストが美しい。

 黄緑の茶畑に切り裂くように深緑の茶畑が。

 まさにアート!

 茶畑から観る和束の中心部の町。

 波打つようなお茶の木

釜塚の茶畑の地図

 車で入っていくと、駐車スペースが一切ないので注意。

中の茶畑

 八坂の大杉。樹齢1300年以上、高さ31m、幹周12.8mの巨木です。

 上がっていくと、見晴らしのいい所にでる。原山の集落や茶畑が遠くに見える。

 この辺もまた変わった形が多い?

 谷の斜面にそってミッシリしきつめられています。

 ここも頂点からは和束の町が望めます。

 青空と茶畑がよくあいます。

 茶畑の道…。いいねぇこういう所住みたいな。

 この辺りは丸みのある茶畑が多い?

中の茶畑の地図

 特に坂がきつく歩きで行くのは結構たいへん。軽い登山クラス。その為、あまり知られておらず隠れた名所。

撰原(えりはら)の茶畑

 石寺の茶畑の川を挟んで向かい側の茶畑。

 範囲は狭いものの、起伏のある丘にミッシリ植えたある茶畑には圧巻です。

 最上部から眺める。石寺方面の茶畑や奥の山々が見えます。

  ひぃひぃ、上に上がる。岩は退けれなかったんかな。でも日本庭園のようないい雰囲気になってる。

 高い所までやってきました。茶畑の道がすてき。

撰原の茶畑の地図

 石寺の川を挟んで向かい側。

安積(あさか)親王墓・和束墓と和束の茶カフェ

 簡単に見に行ける茶畑で安積(あさか)親王墓がある。茶カフェから歩いて5分程度。安積(あさか)親王というのは聖武天皇の第二皇子、17歳で死亡した安積(あさか)親王の墓。

 ここも少し高い丘陵の上にあるため、和束町内を一望できる。

 釜塚の茶畑が綺麗に見えました。規模がでかい。

 最後に天空カフェなるものがあるというので行ってみると。。。

 和束町を一望できる貸し切り絶景茶室でした。

 利用料500円で1時間利用できます。居心地も良くお茶も美味しいので訪れる価値ありです!

 天空カフェについてのレポートはこちら→和束 天空カフェ – 茶源郷を一望の貸し切り天空茶室

和束茶カフェの地図

 和束産のお茶を使ったお菓子や食品などお土産も販売しています。カフェとしてティーセットなどもあります。観光案内などもあるので休憩にぜひ。

感想・まとめ

 茶畑が素晴らしいといのは、以前この和束で茶畑を見て初めて知りました。起伏の激しい山に、空との稜線にまで及ぶ茶畑と、空とのコントラストがなんとも言えない素晴らしい景色を見せてくれます。また茶畑の特徴もそれぞれ地区によって違いどこも見応えがあって飽きさせません。

 和束町は「日本で最も美しい村連合」に加盟しているだけあって、茶畑の丘陵から観る和束の町はどこから見ても素晴らしく、住んでみたいなとさえ思えるほどです。

 こんな素晴らしい町なのに観光客が少ないのは、やはりアクセスのせいでしょう。京都方面から訪れるには宇治田原町か井手町のどちらかから峠越えをするのが最短になるのですが、離合の困難な山道を超えなければなりません。木津の加茂から府道5号線を辿ってくるのが最も一般的なアクセス方法になるのですが、正直奈良いくよりしんどいですからね。その分、人も少なくのんびりと観光できるので僕は和束は何度も行ってるほどとても好きです。

山と終末旅の管理人について
たむ - tamura -
平成3年生まれ、京都に住んでいます。登山や、夜景、人の少ない観光地へ行って、現実から逃げ、非日常的な体験をする事が好きです。

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