古都コトイメージSmart

2013.12.07

大普賢岳・周回コース – 樹氷と絶景を眺める最高の大峰登山

大普賢岳

レジャー概要

大峰山脈
標高 1,780m
無積雪期・周回縦走
天気 晴れ・曇り
コースタイム(CT)

8:24
和佐又ヒュッテ
8:31
和佐又山コル
9:31
シダンの窟
9:50
鷲の窟
10:11
日本岳
11:03
小普賢岳
11:59
大普賢岳
13:28
水太覗
14:22
国見岳
14:55
稚子泊
15:39
七曜岳
19:49
和佐又ヒュッテ

時間:11時間
歩行距離:10km
標高差:835m


メンバー

tamura





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樹氷と大絶景の大普賢、大峰のお気に入り。

行く2日前、涼さんが病み上がりでちょっとどこか行きたいという話が持ち上がったので六甲のロックガーデンとかどやろうなぁ~という話をしていましたが、当日の朝、前から気になってた大峰山の大普賢岳に行こうという事に。

写真は登山口のある和佐又ヒュッテ。和佐又山の直下にあります。

写真では晴れていますが、大普賢方面は雲がかかってて頭が見えない。

写真正面の山は和佐又山。朝の時点では1つテントがはってました

スキー場の横にある登山口から登り始めます。
分岐。和佐又山のコルに出るまではこんな感じの緩やかな坂や階段。
分岐。和佐又は帰り余裕があれば寄ろうという事に。
なだらかな尾根を進んでいくと、急に岩が多くなってきました。
イノシシに見えるという木の根っこ。

一つ目の修行地である「朝日窟」です。

大峰の他の山のようにこの山もまた修行地であった為、このような形で修行の場が今現在でも残っています。

修行地2「鷲の窟」。

普通に撮影してもさっきのシダンの窟みたいな感じなので、下から見上げる感じで撮影してみました。岩が突き出てるので頭上が怖い。

この辺から岩がさらに多くなります。
急登を登りきると日本岳のコルに出ます。ここから小普賢岳に向かうのがルートなのですが、日本岳ピークハントしたかったので登ります。
登ってすぐ、早速氷が。この氷の岩場を登るしかないので、どうにか氷を避けて岩を登ります。
ヒーヒー言いながら到着。山の形を下の写真で紹介しますが、もうこれはみなさんが想像するような山の形ではなく、急登というか、かなり急な斜面を登っていく感じでした。
日本岳下山の風景。一応ロープはありますが、あてにならないので岩場や根っこなどグリップを探して慎重に下りていきます。
コルに戻り、大普賢を目指します。橋や梯子など双門コースみたい。
ちょうど日の当たらない山影に来ると早速雪が積もってました。
小普賢岳です。こちらも普通スルーしますがピークハントします。
日本岳に比べると楽々登れます。山頂は何もなく。小さな木のプレートのみ。
あとは大普賢を目指すのみ。大普賢もまた急峻な山容といいますか、反り立ってる山なのでこんな道が続いていきます。

山頂に近づくと、一組のカップル?ご夫婦?と遭遇しました。土曜やというのに本日初の遭遇者。

「山頂は雪多いですか?」と尋ねると結構ある…との事でした。でもガスってますからね~…と。

まぁ山で樹氷見れるだけでありがたいものかと青空+樹氷は今日はあきらめてました。

山上が岳方面との分岐。大普賢はあと少し!この辺りからは急に景色が変わります。理由は後でわかりました。
ちょうどいい雪のかぶり方。気温がマイナス数度程度で暖かいのでしっとりした雪。
テンションがグイグイ上がっていきます。
大普賢岳制覇です。
まずは暖かいコーヒーを。

カップ麺を食べ、付近をうろうろしていると青暴風の中チラチラッと青空が!

3人ともカメラを構えて構図なんて関係なしに青空と樹氷が写ればそれだけでいいとばかりに連射。

暫く青空が広がるのを待ってみましたが、そんな時間もないのでアイゼンを装着して下山します。

途中、景色の良さそうな所があったのでルートを抜けて尾根にでると、迫力のある大普賢が見えました。

というより一番びっくりしたのはこの雪の世界とそうでない所の差。山上が岳の方角から風が吹くのでそちらへ行くとさっきの写真みたいにほんまに雪景色。でも尾根を境に日が当たり雪がすぐ解けるので雪は一切ありません。中途半端ではなくクッキリとした境目すぎてわらけました。これはすごい。気温の高いこの時期ならではの景色です。

そして弥山方面はそれはそれですごい。というのも、急峻な斜面の上にある肩なので断崖絶壁です。滑ったら止る事なく谷の一番下まで落ちて死ぬでしょう。

見えている山はぽっこりしてるのは小普賢。その奥にあるのが和佐又山です。その右奥といいますが逆行で見えなくなってる部分は台高山地。

名所「水太覗き」これが大峰の凄さか~と感動。やはり山と山との間隔が広くて谷が深くて迫力がある。

名所といっても整備されてるような場所ではないのでお気をつけて。尾根なので北からの風がびゅんとくればよほどの雲に乗れるような仙人でなければ助かりません。

やっとでた青空と大普賢。
この辺りで青空が増えてきました。樹氷と空。
景色が楽しくて方角が分かっているのでルートは無視して出ずずっと尾根に出て進んでました。目の前の山は国見岳です。次に行く山。
もう頭では何も考えず、勝手に露出をグイグイ下げてて勝手にシャッター押してましたw
どこから国見岳に入っていくか分からず、ルート通り国見岳を巻いて分岐まできてしまいました。
すこし進むと国見岳の看板を発見。登るものの岩もなくモフモフの土を直登。これは岩の方が体力的には楽かも。
稚子泊です。平地になってる所は良いテント場だけど風強そう。
写真のピークを越えると日当たりのいい気持ちいい道にでました。

急な岩場を降り切った所ですこしだけ開けた場所がありました。

七曜岳が意外と多く結構下ります。くだった先には七つ池という凹んだ所が。水があるという訳ではないです。
もう少し進むとコケの世界が。
七曜岳もまた変な形した山なので急な道を上がっていきます。やっと急な坂が終わると梯子が。
 綺麗な橋もかかってました。山頂に近い感じの景色の開け方してきました。
七曜岳山頂に到着。
レンブラント光線が神秘的な七曜岳からの景色。これだけハッキリとした薄明光線が見れたのはかなり珍しい。
正面の山は稲村が岳です。稲村本体は山頂が雲に隠れてます。その左下のピークはP1559。その左のボコボコボコボコ…っとした所の一番右の一番高い所がバリゴヤノ頭。光で隠れてる所には弥山などがみえていました。
こちらも七曜岳山頂ですが、反対側も見えていました。大普賢兄弟です。
さて、やっと下りです。この時点でもう既にタイムアウト確定。カメラのせいでもあり足を痛めたせいでもあり。。。
急な坂を下りていきます。危険な所には丁寧に階段まで。
ふと振り返りと、こんな所降りてきたのかという坂。
今度は沢に向かって滑りやすい坂を下っていきます。ここは粘土質でつるつる滑るので注意。
 滝まできました。沢を渡り無洞なんちゃらへ向かいまずが、日没なのでカメラはしまいました。
 午後8時近くなってヒュッテ到着。ヒュッテのおっちゃんに心配されてましたが、無事下山できました。お疲れ様です。

感想・まとめ

日没後の後半は地図通り、一気に下ったかと思えば今度は急な坂を上らされます。鎖のない岩場も一部ありました。

本来6~7時間の周回コースですが、さすがに急登の多さには普通の人は疲れます。登りの急登は別になんともないですが、下山であの坂を下らせて足に負担がかかった後、あの急な岩場と坂、ふらふらしてたらそら気を抜いてしまった瞬間滑落するでしょうね~。なんでもない道でも滑落しましたって書いてあるのはそのせいでしょうね。あと落ち葉が多くて足元が不安定。葉っぱの下に石があって注意しないと捻挫やすべらせて滑落という原因にもなります。スネまで埋まる場所もありますし、ちょっとコース間違えるとひざまで埋まります。案内はあるものの分かりにくいコースやなぁと感じました。

後半の鎖などはここにきてこれー!?って感じでしたwまぁそれも大峰の試練なのかなと。修行で悟りを開かねば登る価値のない山やったのでしょうからそれもそうかと納得です。なんだかんだ言いながら岩場は好きなので楽しかったです。

文句タラタラですが、大峰の中では特段お気に入りの山になりました。樹氷がなんといっても最高。また大峰の魅力を改めて感じた山行でした。

山と終末旅の管理人について
たむ - tamura -
平成3年生まれ、京都に住んでいます。登山や、夜景、人の少ない観光地へ行って、現実から逃げ、非日常的な体験をする事が好きです。

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