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2019.05.03

西穂独標 – アルプス入門に丁度いい岩場も絶景も楽しめる山

レジャー概要

西穂独標
標高 2701m
残雪期・ピークハント
天気 ガス・晴れ
コースタイム(CT)

08:43
西穂高口駅
10:03
西穂山荘
‏‎10:40
丸山
11:49
西穂独標
13:45
西穂山荘
14:58
西穂高口駅

歩行時間:5時間


メンバー

こまっちゃん
tamura





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西穂独標 – アルプス入門に丁度いい岩場も絶景も楽しめる山

 こんにちはtamuraです。

 北アルプスの穂高連峰に属する西穂独標に行ってきました。独標とは(どっぴょう)と読み、「独立標高点」の略称です。

 西穂独標の標高は2701メートルで、穂高連邦の南端に位置します。主峰西穂高岳(2909m)のもつ11のピークの一つです。新穂高ロープウェイで標高2100地点まで行くことができて、数時間で日帰り登山できる事からアルプス入門の山などと言われており、無積雪期は特に多くの登山者でにぎわう山です。

 アルプス入門の山ですが、訪れたGWは残雪期にあたり雪がまだ多く残っているため、しっかりとした冬山装備(ハードシェル、アイゼン、ピッケル、ヘルメット等々)が必要です。

 早朝4時頃に鍋平高原に到着。夜中は雨が降っていたり濃霧(ハイビームでも5m先が見えない)で、予報を見て来てはいるのですが、山の天気はどうちゃらという言葉があるので今回の山行は一体どうなるのだろう…と心配していました。

 ロープウェイの始発の時刻が8:45との事で8時頃まで睡眠。朝起きてみると…ザザぶりの雨~!

 予報は晴れで、風の流れも強いので次第に回復するであろうという事で、予定通り出発。

 といっても片道350kmの道のりをやってきて雨だから引き返すという考えもありませんでしたけどね笑

 しかし2800円とは結構するもんですね。

 GW混雑で始発にも関わらずロープウェイはぎゅうぎゅう詰め。中央付近に乗ったので景色は見れず(雨でしたが)スマホでSNSをチェックしていました笑

 山頂駅についたらすぐに登山届を提出。このあたりは登山届を出さないと条例で5万円の罰金だとか。さすがアルプス。

 8:45、出発。

 本来は西穂まで行けたらという予定でしたが、ロープウェイの始発、終電の時刻もあるので独標までという事に。

 出発時はガスガスだったのですが、強い風にガスが押し流されるようにして次第に視界が明けていき、正面の山容が見えてきました。

 歩いていると…あれ?太陽が照り始めました。

 笠ヶ岳方面の山々が見えてきました。しかも青空!やった!ここまで回復すればあとは時間の問題です。

 青空に恵まれました。かなりの急坂でしんどいのですが、曇りからの青空はアドレナリンが出て元気が出ます。

 GWですが氷点下なので霧氷も見ることができました。

 そんなこんなで西穂山荘に到着。独標まで急ぎたいので軽い休憩ですぐに出発します。

 登っていると山々のガスも次第にはけてきて、かっこいい独標とピラミッドピークの姿が!

 やっぱり北アルプスは良いなぁ~!

 丸山に到着。

 独標まではもう少し!

 霞沢岳がついにガスが取れてくれました。やっほーーー

 うは~!かっこいい~!

 疲れを忘れてひたすら上ります。

 正面に見える岩峰が独標です。

 正面に見える岩峰が独標です。

 ドカーン。独標まで最後の上りを手前に一休憩。

 アイゼンを脱いでピッケルをしまって、三点支持で慎重に登ります。

 あっという間に独標到着!やっぱり岩登り楽しい!

 独標からの展望。左から8峰ピラミッドピーク、4峰チャンピオンピーク、チャンピオンピークのすぐ横丸っこいのが西穂高岳。少し低くなって間ノ岳、また登ってジャンダルム、そして雲に隠れてるのが奥穂高岳。右側に伸びた稜線の先が前穂高岳。

 左から前穂、明神岳。

 笠ヶ岳方面。

 西穂と笠ヶ岳。

 南部方面。焼岳や乗鞍岳が目立って見えます。

 小一時間ほど山頂でのんびりして下山です。

 ありがとう独標…!今度は西穂まで行くよ。

 下山の頃にはすっかり快晴になっていました。

 下山の風景。

 笠ヶ岳もばっちり。来てよかった…

 下りはあっという間に山荘に到着。

 ここから稜線はずれるので、最後に振り返って…ありがとうアルプス!

 山荘からロープウェイ駅までは、最後少し上り返しがあるので長く感じました。

 この時間は登山客ではなく観光客の人たちで駅はいっぱい。中に入ると田舎のおばあさんの家のほうな昔の暖房の匂いと、おいしい山食の香りがまざって良い匂いでした。

 帰りもロープウェイはぎゅうぎゅう詰めでした。

感想・まとめ

 一年ぶりのアルプスでしたが、やっぱり北アルプスはほかのアルプスとは違って、森林限界を超えた高地の岩場がとても素晴らしい景色を見せてくれます。

 アルプスに来るとなんで帰りはこんなさみしい思いになるのだろう…ああアルプス…。やっぱり西穂独標まで行ってそれより先の西穂や奥穂、ジャンダルムまで見てしまうとどうしても行きたくなってしまうのが人の性。

 行きたい山はアルプスは腐るほどあって槍や剣なんかが優先になってくるんですが、いつかはリベンジしてあの岩場を思いっきり楽しみたいです。

 しかし、独標までは距離も短くて少し消化不足に終わりました。帰ってから思うと山頂で独標の先はあきらめて長時間休憩しなかったらピラミッドピークくらいまでは行けたかもなぁ。一か月前にアルプスの体力づくりという事で行った兵庫県福崎町の七種山(標高683m)のほうが体力的には疲れたほどです笑 ロープウェイの時間がもう少し登山者に配慮した時間設計にしてくれていたら…と思うのですが、どっちかというと観光用なので仕方ありません。その先に行きたいなら無積雪期に行くか、一泊で訪れるほうがよさそうです。

 最初は雨が降っていましたが、次第に晴れてくれて、最後は最高の絶景を見ることができたので満足の山行でした。

山と終末旅の管理人について
たむ - tamura -
平成3年生まれ、京都に住んでいます。登山や、夜景、人の少ない観光地へ行って、現実から逃げ、非日常的な体験をする事が好きです。

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