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2019.09.09

槍ヶ岳 – 北アルプスのシンボル、憧れの槍へ!新穂高からピストン

レジャー概要

槍ヶ岳
北アルプス
岐阜県 / 長野県
標高 3,180m
日本百名山
天気 晴れ
コースタイム(CT)

04:18
‏‎‏‎鍋平駐車場
05:15
‏‎‏‎新穂高温泉
06:46
‏‎‏‎穂高平小屋
‏‎08:37
滝谷避難小屋
10:30
‏‎‏‎槍平小屋
02:12
‏‎‏‎槍平小屋
05:05
‏‎‏‎飛騨乗越
05:28
槍ヶ岳山荘‏‎‏‎
06:32
‏‎‏‎槍ヶ岳
07:36
飛騨乗越
09:28
‏‎‏‎槍平小屋
11:45
‏‎‏‎新穂高温泉
12:26
鍋平駐車場


メンバー

こまっちゃん
tamura





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ひたすら続く林道と、だらだら続く登山道「新穂高温泉~槍平」

こんにちはtamuraです!

今回はいつものメンバー(涼さん、こまっちゃん)と、槍ヶ岳(3,180m)の登山にやってきました!百名山であり、日本で5番目に高い山ですね。

槍ヶ岳といえば、北ア(飛騨山脈)のシンボル。どこの山に登っても、皆一番最初に槍ヶ岳を探すんです。

「あれが槍やな」そう言ってきたその槍へ、ようやく行く事になり最高の気分です。

槍ヶ岳を初めてのぼった播隆上人は、仏教の道を究める為、笠ヶ岳に登った時、遠く槍ヶ岳を眺め登頂を思い立ったという事で、誰もが上りたくなる魅力的な形をしている山!という事になります。

上高地から登るのが一般的に知られていますが、今回は土日で行ってきたので一泊で行ける新穂高温泉からの最短ルートで向かう事になりました。

深夜4時前に到着し、駐車場に入ってみると「満車」という文字が…。

近くに駐車場があるか聞いてみると「鍋平にあるよ」と言われ、マジか…と思いながらもそこしかないので鍋平の第一登山者駐車場に車をとめました。

鍋平という所は、新穂高のさらに高台にあり、本来は車かロープウェイで登る所なので、新穂高温泉まで戻ってくるのに1時間かかりました笑

ただでさえ長い行程なのに、ここでの一時間はかなりもったいなかった!

新穂高ロープウェイ。日がでてきて、アルプスの山々が!

やっぱりアルプスはいいなぁ~

ここから林道スタート。長い長い林道が始まりました。

すこしあるいた所で強烈な眠気が…。

新穂高までの運転は、まず人の車であるという事と、人を乗せてるからというので気も張ってましたし、カフェインもとってたので余裕でしたが、代わりばえのない林道を歩いてるうちにもうアウト。

断片的にしか記憶がなく、9割以上寝ながら歩いていました…。

穂高平小屋に到着。写真を撮影した記憶もない…。

目の前に道があるから進んだ…そんな感じなのでしょうか。知らんけど。

終わってみると、昆虫とかってこういう感覚で生きてるのかななんて考えてしまいました笑

何人に追い越されたのかわかりませんが、女性の登山者に「大丈夫ですか?」と声をかけられたのを覚えています。

いそいで道が合ってるのかどうかをGPSで確認し、再び寝ながら歩きました。

同行者は先に行っててくれていたのですが、途中で待っててくれてました。どれくらい待っていたのか聞けませんでしたが、ご心配おかけしてすみませんでした…。

滝谷避難所の沢。ここから意識が戻ってきました。

今回は体調が悪いですが、寝れば治る…そう言い聞かせて頑張って上りました。

逆にあの長い林道、寝てたら着いたってラッキーなんじゃないでしょうか?

さて、太陽もすっかりあがっていてアルプスっぽい雄大な景色が表れてきましたよー。

アルプスの岩肌もいいですが、標高の低い所のこういう景色も好き。

木の歩道が現れたら小屋はあと少しです。

沢はとても綺麗。本当に透明。

こんな深い山で標高も違うのに、ここよりも大峰山脈のほうがやっぱり圧倒的に水が綺麗なのは不思議です。

槍平小屋に到着!

ぼくが寝不足で体調が悪いという事で、本来は槍ヶ岳まで行く予定でしたが、ここでテン泊し、翌朝から登り始める事に。

やっとゆっくり寝れる~!と安心したのもつかの間。

日差しをもろにうけるテン場では、テントの中が灼熱地獄。

二人はテントなんか居れるもんじゃないと、日陰に避難していましたが、僕は眠気に負けてうなされながら1~2時間くらい寝ました笑

その後、日が落ちてから食事をとり、再び睡眠。長い長い一日が終わりました。

深夜2時に出発!槍平小屋~槍ヶ岳山荘

翌朝…といっても、深夜1時に起床。

テントから出てみると一面の星空。

アルプスのテン泊の醍醐味の一つですね!

寝れるだけ寝たので体調もすっかり良くなって、なんならいつもより元気で足の調子もいいかも!

体の芯から力が湧き出てくるかのように飛騨沢をグイグイ登り、なんとか日の出前に飛騨乗越に到着する事ができました!

日の出直前の槍ヶ岳は本当に幻想的で、この幻想的な景色をぜひとも大喰岳から見てみたいと感じました。

本当に綺麗なグラデーション…!

今登ってきた飛騨沢方面。百名山の笠ヶ岳(2,897m)が綺麗に見えてきました。

さらに西にある白山も綺麗に見えています。

大喰岳方面。

乗越から槍ヶ岳山荘はすぐ。ちょっと上ると3000m地点の看板を発見。

半月前の立山以来の3000m、お久しぶりです!

小屋手前から富士山が綺麗にくっきり見えました!

やっぱり富士山は綺麗な山ですね。富士山は見る山とはよく言ったものです。

ほかにも蓼科山、甲斐駒など特徴的な形の山などもはっきり見る事が出来ました!

日の出と共に槍ヶ岳山荘に到着!

槍ヶ岳と朝日…とてもロマンチックです。

しかしすごい人…。さすが槍ヶ岳。

展望デッキがあり、皆思い思いの時間を過ごしていたと思います。

いざ槍の穂先(山頂)へ!

さぁ登りはじめよう!という時には沢山いた人たちはどこへやら…。皆下山していってるのか、人が少なくなっていました。

小槍を発見!。

「アルプス一万尺 小槍の上で アルペン踊りを さあ踊りましょ♪」

という有名な歌の小槍とはこの写真中央の突起の事です。

踊れるか~!そんな所で!

ちなみに一万尺とは約3,030mで、この小槍もちょうど3,030mだそうです。

でもロープ使いながら登ってる人いましたよ~!熟年の女性だったと思います。

アルペン踊りを踊らはんのかな~と思ってみていましたが、すぐに下山されてたので、やはり踊れるような所ではありませんでしたね。

登りの風景はこんな感じ。急峻な岩場ですが、しっかり梯子も足場もグリップもあるので安心。

山頂まではあっという間。もし混雑していなかったら10分もかからないんじゃないかしら。

そして槍ヶ岳登頂!!!

やった~!ほんとうに嬉しい!!

槍ヶ岳山頂の風景。狭い狭いといわれていますが、思ったより広くて、人も少なかった事もありのんびりできました。

アルプスの山がすべて見下ろすかのように見えています。

奥穂はここより10m高いはずなのに、なぜか見下ろしてる感覚。

アルプスの他の山々に登っている人たちは、皆「あれが槍」と指を指してるのでしょう。僕らもそうでしたから!

なんというか山頂に立っている少しの時間は、とても誇らしい時間でした。

穂高連峰をズーム。

大喰や南岳が大きく見え、大切戸を挟んで、北穂や奥穂などが見えています。乗鞍と御岳も見えていますね!

こちらは北部方面。

穂高連峰とは違い、ゴチャゴチャっとした風景ですが、山肌の色がすこし茶色がかっているのが特徴的です。

黒部五郎や水晶岳など多くの百名山も存在します。

遠くに半月前に登った立山が見えています。

立山から槍が見えて、「来月…行ってやるからな!」と誓った事が現実になって本当にうれしい。

同じく北部方面を少しズームで撮影。

真下の少しだけ陽の光があたってる所が小鑓なのですが、小さく赤い人が写っているのがおわかりでしょうか?

うらやましい!アルペンストリートダンスをしてほしかったのです!

富士山方面。日が昇ってからもしばらくはガスが上がってこず、相変わらず富士山は綺麗に見えていました。

雲海がとても幻想的!!

そして槍影も見る事が出来ました。

影で見てもすごい形!槍ヶ岳といわれる理由がよくわかります。

東側は絶壁。北鎌尾根っていうんでしょうか、ここから登ってくる人もいるというのだからビックリ。

東方面は常念山脈の先は一面の雲海。

常念岳(右の端っこ)は形が特徴的ですぐにわかりました。

常念の時も、いつか槍に登りたいと思っていました。あの時の自分があそこにいるような気がして手を振りました(心の手)。

他の登山者の写真を撮ってあげたり撮ってもらったりで、あっという間に時間は過ぎていきます。

この特別な時間は、いつかまた絶対に味わうべきだな~。そう思って下山開始しました。

直滑降の梯子は、高所恐怖症の僕は大丈夫かな?と心配していましたが、槍ヶ岳は怖さは一切ありませんでした。

嬉しさが勝っていたのでしょうか。本当にロマンチックな時間だったので、怖さより感動だったと思います。

梯子を下りてくるこまっちゃん。

鎖場は一人ずつ降りていくので前方の人を待ちながら、渋滞気味に下山。

鎖場や梯子を下りてくる涼さんとこまっちゃん。

鎖があるので安心して下山できますが、鎖が無かったらと思うと恐怖でしかありません。

播隆上人、マジ神。まじBanryu Festibalって感じ。

あっという間に山荘はすぐそこ。

ついに下山してしまった…。

ありがとう槍ヶ岳。また来るし、これからも色んな山で君を見つけるからね…!!

下山の風景。槍山荘~新穂高

下山途中、再びの飛騨乗越にやってきた訳ですが、どうしても大喰に行けなかった事が悔やまれるので、ほんの少しだけ大喰側に登って槍ヶ岳を撮影してみました。

やっぱりカッコいいよ槍。そら憧れの対象にもなりますよね。

行きし暗闇だった飛騨沢ですが、下山は笠ヶ岳と北アの雄大な景色を見ながらの下山。

森林限界を超えると、また緑がきれいな景色が。

こんどは穂高連峰を見ながらの下山。

とくに特徴もない登山道ですが、歩きやすくすいすい下れました。

あっという間に槍平に到着。

ここで僕だけ、車を先に新穂高に回すために鍋平へ向かうので、テントを閉まって10時すぎに先に離脱し下山しました。

行きの林道が記憶がなかっただけに、帰りは「こんなに長かったの?」とビックリしました笑

あるいてもあるいても同じような景色で気が滅入りました…。

12時のロープウェイで新穂高から鍋平に向かいます。(400円)

5月の西穂の時にも来たロープウェイしらかば平駅。懐かしい、お久しぶりです。

しらかば平駅から20分ほど歩いたら駐車場です。

涼さんの車に無事帰り、登山口(林道入り口)の前で駐車の許可を貰って二人を待ちました。

感想・まとめ

涼さんとこまっちゃん、お疲れ様でした!初日は色々と心配をかけてしまいましたが、二日目はその分元気2倍で無事下山することが出来ました。

長い長い林道だけがちょっと鬱陶しいなぁと感じましたが、それを上回る感動を得る事ができたので大満足です。

後に大きな被害を出した台風がやってくる前だったので、天気が少し心配でしたが、大快晴の二日間でした。

深田久弥いわく、「富士山と槍ヶ岳は、日本の山を代表する2つのタイプである。一生に一度は富士山に登りたいというのが庶民の願いであるように、いやしくも登山に興味を持ち始めた人で、まず槍ヶ岳の頂上に立ってみたいと願わない者はないだろう。」と評価されている山で、いやしくも登山に興味をもった僕はずっと憧れていたので、達成感も良かったのですが、何より槍の穂先に立っているあの時間がとても特別な時間でした。

最終日は午前1時から活動していたので、帰りの運転も気合入れ直して…と思っていたのですが、喋りもって走っていたらあっという間に京都南でした。帰りの会話も楽しかったです、ありがとうございました!

山と終末旅の管理人について
たむ - tamura -
平成3年生まれ、京都に住んでいます。登山や、夜景、人の少ない観光地へ行って、現実から逃げ、非日常的な体験をする事が好きです。

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