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2014.04.13

本格岩登り!「八ツ淵の滝コース」から釈迦岳

八ツ淵の滝

レジャー概要

比良山地 八ツ淵の滝・釈迦岳
標高 1,060m(釈迦)
無積雪期・周回
天気 晴れ・曇り
コースタイム(CT)

7:47
鹿ヶ瀬道
8:30
ガリバー旅行村
9:15
貴船滝
10:56
八雲ヶ原
11:50
比良ロッジ跡
12:31
釈迦岳
12:58
ヤケオ山
13:53
ヤケ山
14:08
涼峠
14:38
大石登山口

時間:7時間
歩行距離:12km
標高差:820m


メンバー

tamura
nao(弟)





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兄弟で行く本格岩登りが楽しい「八淵の滝コース」

弟が久々に山へ行きたいという事で新しい登山靴を購入したのですが、1週間も放置したら夜な夜な靴がひとりでに階段を上がったり下がったりしてるという事でどこか連れていくことにしました。

選んだ場所は去年武奈ヶ岳登った時から気になってた比良の八ツ淵の滝。

電車で近江高島まで行きバスで鹿ヶ瀬道まで行きます。

※今回の山行は沢登りではなく、沢に沿って作られた登山道を登った記録です。沢登りの様子については「【沢登り】八ツ淵の滝(魚止滝~七遍返し淵)」をご参照ください。

ここから旅行村まで2.5km…。

色々な方と行こうという話になっていましたがこのように登山道崩壊で立ち入り禁止でしたので、無責任に誘う事も出来ずお先に失礼しました。

ちなみに車で来る場合は駐車料金400円が必要となります。徒歩の方は必要ないとの事でした。

まぁ沢の崩壊は大体横の斜面だけの事が多く、沢自体に問題ない事が多いのでせっかく着たので滝もみたいし行ける所まで行ってみる事に。
工事中だという。

ここが登山口。

この登山道はザイルを用いた登攀などの特殊な技術を必要としない普通登山道の中では比良で最も難しいと言われている登山道。死亡者が多くでていますとあちこちに警戒の文が張られています。

地図もって行ってましたが、携帯に入っている国土地理院の地図をたまにみるだけで紙地図出す事もなく迷う所はほとんどありませんでした。

大峰の双門コースを整備をちょっと造り荒くした感じでかなり短い。その変わり短くて景色は比べものにならないほど双門のほうが綺麗です。岩登りは若干こっちのほうが難儀するかも。

登山道が土砂崩れで崩壊していました。結果、最初に言いますが通行止めの理由はこういうのだけでした。
斜面が崩壊してる可能性があるので魚止の滝へは下らず、貴船滝方面へ向かいます。
沢が見えてきました。エメラルドグリーンでイイ感じ!
いいね~!
連れてきた弟分。コイツも早池峰や秋駒など色々登ってる奴です。
ちょっとした岩登りもあります。この先は初心者は絶対に行かないで下さい等の注意書きがあります。
大摺鉢の上。こういうのを見に来たのだ!
ここから沢に沿って作られた危険な登山道を進んでいきます。
狭い鎖を越えたら岩登って狭い岩の隙間を進み奥へ。
沢の音が癒されます。
屏風が淵。迫力はないけど渓谷美?みたいなのが綺麗。
滝の横を上がっていくと、さらに奥に貴船の滝が現れます。ここが高さがあるので怖い。
貴船の滝です。

ルートはこんな感じです。

気の横から下っていくのですが括り付けられた看板に「鎖は取れる恐れがあるので利用しないで下さい」などという文字が書かれています。

直滑降に降りていきます。鎖場では備え付けの鎖には絶対体重かけるなと教わってきたので鎖を当てにするつもりはありませんでしたが、いざ鎖を支える部分がボロボロに岩から取れている所を見るとちょっと怖い。

三点支持で確実なグリップを探し慎重に下りていきます。

岩を飛び飛び対岸へ渡る。
岩を伝って進んでいきます。
岩場はさすがに取っ手がありました。
それを越えると大岩が。あれ、これルートどこだろうと思ったらこの岩をTOPまで登っていくみたい。
高校の部活を思い出す!鎖はありますが、取っ手等は一切なく、自力で登っていかなければならないので気を付けなければいけません。
次の滝。
ぐらんぐらんの橋を渡りすぎの滝を越える。技術で乗り越えられる岩場とかより、保障のないこういう腐りかけの木を渡るほうがよっぽど勇気いる。這いつくばって渡りましたw
ここもまた岩を伝って登っていきます。
大岩の隙間を上がっていきます。
上り終えると滝を真上から見れます!
滝の上部を間近で!
遭難碑を発見。
ここからも沢沿いを進んでいきます。
オガサカ登山道との分岐があります。釈迦岳からワンゲル道で下山される場合やリトル比良方面はこちらが近道です。今回は釈迦岳へ向かうのですが、弟が比良初めてなので八雲ヶ原に連れていくのでこの分岐は曲がらず直進しました。
沢沿いを進み、雪が積もってる所にきた頃に沢から離れ尾根を登ります。尾根の最初から登る訳ではなく、いったんトラバースして尾根の横から取りつくので最初は結構急登です。
木の根っこで作られたような道が神秘的です。
ほんまに人が歩いてないんやなぁというのを感じます。
まぼろしの滝。今回はパス。

そこからすぐスキー場にでました。ここまでくれば一安心。

八ツ淵の滝ではだれにも遭遇しなかったのにここにきて急に人にあう。こういうバリルート系→正規ルートに出た時の違和感はいつ味わっても変な感じ。

登山道はスリリングでしたが、結果かなり楽しめたルートでした。弟も大満足だそうでよかった。

前回このスキー場来た時は5m先も見えないほどガスってたので、ここからこんな風に見えたんやー!と感動。武奈ヶ岳見えてたんやね。
ヤクモ池で休憩。コーヒーを飲んで食事をとります。この跡は釈迦岳へ。武奈ヶ岳へ行くのが一般的ですが、雪でも行ってるので武奈には興味なく比良で行ってない釈迦岳へPHで行きました。
こちらヤクモ池。
比良ロッジ跡の横からカラ岳・釈迦岳方面へ
比良明神。特に何もなし。
カラ岳。ロッジ跡~釈迦岳までの道は全ッ然面白くない。
カラ岳からはこれから行く釈迦岳とヤケオ岳がもう見えています。
釈迦岳。やっと来れた…!北比良の代表山を踏んだ事なかったのでよかったです。リトル比良も縦走したいのですが、釈迦岳~ヤケ山も行かずどうもリトル比良に行く気にならなかったので。後は堂満岳とリトル比良縦走すれば比良山地一通り行ったことになります。
ヤケオ山へ向かいます。
途中に見える琵琶湖の景色。釈迦岳~ヤケオまでは琵琶湖を眺めながらの山歩き。空中散歩してるようで雰囲気抜群です。
北比良は滋賀の町がわに面しているので、奥比良と違った雰囲気。こういうのがずっと見えています。
木がぼわっと燃えているように見えるヤケオ山
ヤケオ山山頂。
山頂から今日朝登ってきた集落が見えます。
ヤケ山へ。1時間ほどかかっているのは、ヤケオとヤケは標高差があるのと、ちょっと坂が急なので遅くなります。
1時間ほどでヤケ山に。ヤケオ~ヤケ山までは結構好きな雰囲気。
ヤケ山から大石ルートで涼峠を経て下山します。
涼峠。
畑の小場。この辺りでコバ、コバというカタカナをよく見るが、コバって小場って事なんですね。
展望台。
楊なんとかの滝。近くまで行きたかったけど、次回ここの登山道から寒風峠へ向かいリトル比良縦走するのでその時のためにお楽しみをとっておきます。(実はもうクタクタだったので行くのダルかった…)
きたーー!アスファルト様!

感想・まとめ

八雲ルートは危険と聞きますが、なんとか楽しめて通行できました。登山者の話を聞くと最近比良では遭難が相次いでいるようなので、気を付けて山へ行かねばなりません。

台風で通行止めになっていたこのルートももう開通されたのでこういう冒険のような登山が好きな方はぜひ行ってみてください!

何より弟がこれでガッツリ山にハマってしまいました。やはり僕と同じく、山にも冒険を求めるタイプなんでしょうか!

山と終末旅の管理人について
たむ - tamura -
平成3年生まれ、京都に住んでいます。登山や、夜景、人の少ない観光地へ行って、現実から逃げ、非日常的な体験をする事が好きです。

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