天空聖陵 加賀の郷 – 廃退感がすごいバブリー系巨大観音パーク

レジャー概要
天空聖陵 加賀の郷 – 廃退感がすごいバブリー系巨大観音パーク

石川県加賀市周辺を走っていると、黄金に輝く巨大な大仏が目に止まります。
現在は観音院加賀寺という名称で営業していますが、元々は1987年に実業家の嶋中利男氏が総工費280億円をかけて建設したテーマパークの一部だったそうです。
大仏を中心としたお寺の他に、遊園地や温泉、ホテル、レストランなどがあり、まとめて「ユートピア加賀の郷」として営業していました。
所がバブルもはじけどんどん衰退していき2000年には廃業。その後、2006年に僧侶が強制わいせつの罪で逮捕されたり、2009年には「密教禅大本山豊星寺」と名前を変えかつてバラエティーで人気だった僧侶タレントの織田無道氏が住職になるも従業員への給与未払いトラブルが起き再び閉鎖。
まさその後は「観音院加賀寺」として営業されていたようで、僕も加賀寺やと思った行ったんですが、今はまた別の「天空聖陵 加賀の郷」として別の団体?もしくは名前を変えて営業していました。

入り口ではお寺の方がいらっしゃって入場券を売っているのですが、少し裏に回るとこのようにホテルの廃墟跡が残っています。

500円を支払って中へ入ると正面にドでかい観音様が現れます。遠目でみた感じよりでかい・・・!

こちらが本堂だそうですが…なぜか大きいスピーカーから爆音でサザンオールスターズの曲が流れています。
寺内に響き渡りおまつり会場のような雰囲気です笑
後々調べたらこの日は「竹灯籠まつり」というお祭りの日だったそうです。どうりで人が多かった訳や

周囲を見渡すと長らく放置状態が続いたからか、屋根が剥がれていたり汚れが目立つ建物も。

真下に来ると観音様を見上げるのに首が痛くなるほど。胎内巡りも出来て、中には100観音像めぐりとなっています。
中の人に上はあがれないんですか?と聞くと「はい、上はちょっと工事中で…。私も上がった事がないんですよ、ここね、長い間ね…あの~アレだったのでね。ハハッ」みたいな感じで今は上がれないそうです。
後々よく調べると、この観音さま、あまりに高いせいで年に何度も落雷を受けるそうです。そのせいで中のコードがショートしていて、それを工事しないといけないのだとか。でもこの数年ずっと放置状態のようです。
落雷を思いっきり受けた瞬間の慈愛に満ちた観音様の写真撮りたい。

釈迦八相シルクロード。お釈迦様の生涯における8つの重要な出来事を展示しています。

やどりましたねぇ

お、生まれたみたいですね~

苦しそうですね~

こちらは加賀三十三間堂。

1188体もの千手観音は圧巻です。

金箔貼りの梵鐘仏堂。重さ350トンの自称世界一の大きさを誇る大梵鐘だそうです。たしかにかなりデカイ。鬼たちが死にそうな顔で担いでいます。

中は綺麗になっていますが、外へ行くと廃墟同然に荒廃しています。

蔦も生えて屋根もボロボロですね。今後修復していくんでしょうか。

金色の五重塔。
感想・まとめ
何度も何度も名前や運営を変えて営業し続ける観音寺。建物は荒廃していますが、なんとか整備しながら営業しているようです。
ユートピア加賀の郷
密教禅大本山豊星寺
観音院加賀寺
天空聖陵 加賀の郷 ←いまココ
地元の人にとっては捨てられない場所となっているのでしょうか。お祭りの日という事もあり沢山の人が訪れていました。ホテルの方もいずれ営業を開始するのかもしれませんね。