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2015.08.19

愛宕念仏寺 – 面白くも神秘的な千二百羅漢

レジャー概要

等覚山 愛宕念仏寺
京都市右京区
>大人300円、中学生以下無料
8:00~17:00 (閉門 16:45)
駐車場10台分



MAP:京都市右京区嵯峨鳥居本深谷町2-5

参拝者が彫り上げた仏像が1200体ビッシリ並んだ境内

今回やってきたのは愛宕念仏寺(おたぎねんぶつじ)にやってきました。

愛宕山や愛宕神社は「あたご」と読みますが、ここはおたぎと読みます。公式サイトによると、はるか昔、西大路四条から東山方面にかけての地名を愛宕郡(おたぎぐん)といったそうで、もともとその愛宕郡にこのお寺があった事から愛宕寺と呼ばれていました。

あるとき、鴨川の氾濫で流され廃寺となったので天台宗の僧 千観により再興されました。千観はいつも念仏を唱えていたので、愛宕寺は愛宕念仏寺と言われるようになりました。

現在の場所に移動されたのは大正11年頃で、羅漢の石像で満たされた境内は年月を感じさせますが、実際に現在のように石像が並べられたのは平成になってからだそうで吃驚しました。

1200体ある石像は当時の一般の参拝者1200人の手によって掘られたものだそうで、笑顔に満ちたものや、恍惚の表情、真剣な表情、びっくり顔、自信に満ちた表情など、一部を除き完成度の高さに驚かされます。
一般の方が掘られたという事でユーモアもあり、無縁仏の墓のように並べられた石像は奇妙でもあり、その不思議な雰囲気が噂を呼び現在はB級スポット、珍スポットなどとして知られるようにもなっています。

赤い門をくぐるとすぐ左手に社務所がありそこで300円を支払い入っていきます。

階段を登っていくとさっそく左手に石像が現れました。なんとも不思議な感覚です。
階段を上がりきって左手にある地蔵堂。火除地蔵菩薩坐像が祀られております。
本堂です。鎌倉式のどうのこうのの建築という事ですがよくわかりませんでした。
中にはご本尊が祀られています。厄除けの千手観音だそうです。お賽銭を入れて石像見学へ向かいます。

ふれ愛観音堂。

こちらの観音様は触られるのがとても好きな観音様で、お賽銭を入れ悩み事を思い浮かびながら頭を撫でてあげると心の傷を癒してくださるそうです。

本堂の裏側は石像が最も多い場所です。愛染橋を渡り階段を上がっていくと虚空蔵菩薩があります。
虚空像菩薩は境内の石像を暖かく見守っています。
本当に境内全ての空間に石像が並べられており、正直おもしろ半分で来ただけでしたが、なんていうんやろう、この石像一つ一つを見ていたら心がぽかーと暖かくなってくるという感じで、いつまでも見ていられました。
1200人、色々な気持ちを込めて掘ったんでしょう。中には意味深なものもあり考えさせられるものもあります。
ここからは僕のお気に入りの石像を紹介していきます。ラケット地蔵。
ダブルピースの石像のうしろに、なにこれマリオ?ニャンちゅう?
笑いが込み上げてしゃーない石像と暖かい心をもってそうな福耳地蔵。
この笑い方、表情はあっぱれです。
地蔵の通路。
これはどういった表情か?
子供を守る石像?
鬼の仮面を持ったイヤらし石像。
ちょっと怖いおばあさんのような石像。
唯一の逆さ地蔵。
全ての石像はうまい下手にかかわらず味があって、並べられるとやっぱりそれなりに見えるものですが、この石像だけは場違いな気がする!このように面白いものもあるので一つ一つ見ていったらなかなかの時間を潰せますし、それなりに面白いです。

感想・まとめ

清滝の近くにこのようなお寺があるとは知りませんでした。1つ大きく笑う石像は、家に帰ってからもなんだか元気をもらえたので、いつでも見れるようにPCの上に飾ってあります。

この石像以外にも一般人が作ったとはいえ、非常にレベルの高いものが沢山ありました。何かに悩んだ時、また行ってみたいです。

山と終末旅の管理人について
たむ - tamura -
平成3年生まれ、京都に住んでいます。登山や、夜景、人の少ない観光地へ行って、現実から逃げ、非日常的な体験をする事が好きです。

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