列車に乗って位牌や人形が移動する能勢・高燈籠
レジャー概要
列車に乗って位牌や人形が移動する能勢・高燈籠

七宝寺のすぐとなりにこれまた変わった珍スポットがあります。

燈籠型にそびえ立つこの建物が能勢の高燈籠といい、一般公開されており誰でも入塔料300円(子供100円)を支払えば中を参拝見学する事ができます。

中へ入ろうとしたら見えてきた「正浄遺伝子組替祈願」という文字。遺伝子組換えと宗教…あまりぱっとしないなぁ。

中へ入ると受付の方に「インターネットを見て来られたのですか?」と聞かれたので、「あ、そうです」と答えると、「かんたんな住所と名前をお願いします」と名簿の記入をお願いされました。
他の方を見てみると数日前に東京から来られた26歳の男性。僕は数日ぶりの客ということか。
中はお経、そして「うぃぃぃぃいいいいいぅぇぇええぇいいぃぃええええ~~~~」という音が絶えず聞こえてくる。

ぅぃぃぃぃぃぃぃぃいいいい~~~と音をたててやってきたのは位牌!
この高燈籠は、建物の内部は5層のゆるやかな螺旋のスロープになっており、参拝者はそこを登っていくことにより、三十三観音を拝観していく構造になっているのです。
ところが、このスロープ、行き来するのは人間だけではなく、線路が設置されていて位牌やお人形などを乗せた列車が往来できるようになっているのだ!
一往復1000円で、ご先祖の位牌とローソクを列車に載せて自動で各フロアに祭られている三十三観音を拝観させていく事ができます。
一度載せてしまえば、しばらく待っていれば、勝手にご先祖様がスロープの線路に沿って参拝して帰ってくるという画期的なシステムなのですw(参拝ってそんなんでええのんやろかw)

壁がどうもキラキラしているなぁと思ったら水晶が敷き詰められているのだそうです。
仏様のいらっしゃる、お浄土は水晶などの宝石で出来ているとお経に記されているとの事で、それに近づけるように壁に水晶を敷き詰めたものを貼っているのだそうです。

そしてこのスロープを歩いていて目に入るのは観音様だけではありません。多くの人形が飾られているんです。
お多福の女性

なぜか洋風の人形たちも。

ピエロ!?

達磨大師!

撮影をしながら歩いていると、今度は人形がやってきましたw

下りなので参拝の帰りですねwおつかれさまでしたw
人形「うぃぃぃぃ~~~~ん」

人形「うぃぃぃぃぇぇぇゔぇゔぇえええゔぃいゔぃいいいいいいい~~~~」

窓際に過去に線路を走っていたであろう車両を発見。

位牌だけでなく、こういう人形の行列列車も見たかったな!

汽車の玩具が牽引してる新しいパターン!

子供の玩具って感じですね。電池がないのか鈍い音たててました。

位牌同士の離合シーン。ご先祖の方々がそれぞれハイタッチでもしてるんでしょうか。

いよいよ六階までもうすぐ。人形たちの横を登る位牌列車。

六階にやってきました。ここの涅槃仏で参拝終了。

ここの涅槃仏で参拝終了。

列車はUターンして下山していきます。人は外にでて塔の外側のスロープを下っていきます。

ちなみに一回1000円の自動巡拝システム、数百回の人から千回の殿堂入りの人まで!熱心な信者もいらっしゃるようです。

戦没者位牌とその手前には阿波踊り人形をのせた…回転寿司機?
なぜここにきて阿波踊りなのか、はたまたなぜ回転寿司機のようなものでぐるぐると回っているのか謎が深まるばかり。

参拝も終わり外に出てみても、塔の中から聞こえる列車の「うぃぃぃ~~~~」という音が聞こえてくる。

外に出るととても景色が良く、能勢の集落を一望できます。麓からもこの塔が見えるので、塔からの景色も抜群なんですね。

スロープの下山風景。下りはすぐでした。
感想・まとめ
能勢の高燈籠とは大阪能勢の山間に建てられた大きな燈籠型の建築物です。建物の内部は5層のゆるやかな螺旋のスロープになっており、参拝者はそこを登っていくことにより、三十三観音を拝観していく構造になっているのですが、人だけでなく位牌や人形を乗せた列車が自動でスロープに取り付けられた線路を走り回りまわる不思議な所なのです。
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