相生小学校相生分校
廃墟の情報
廢墟レポート vol.82:相生小学校相生分校 Aioi School
こんにちはtamuraです☆
今回やってきたのは岐阜県にある廃校「相生小学校相生分校」という所です。青い廊下に青い教室がキュートな物件です。
なぜか高速を降りた瞬間に周囲は大雪に。それでも雪の雰囲気がまたこの廃校にあってるのかも…!
明治42年(1909年)に開校し、110年近く経った建物のようです。修復はされたでしょうが、年代物にしてはかなり綺麗に保存されているように感じます。
角張った感じがとてもカッコイイ。
裏手から見てもなかなか威圧感のある風貌をしています。
玄関前には大量のタイヤが道を塞いており、扉の上にはしっかりと「相生小学校相生分校」という文字が。
玄関横の崩壊した部分から中へ入るとかつての講堂があり、現在は部分的に取り壊され、物が散乱しています。
校舎の横にはトイレがあり、こちらも酷く崩壊しております。
白く塗られたコンクリート製の便所。廃墟以外でおトイレが綺麗と思えるコトがあるだろうか。
淡いピンク色のトイレ。1、2、3年生用と4、5、6年生用、お客様用と個室が分かれています。昔の学校にはこういった年代別で個室をわけている所がよくありました。
かつては赤だったのでしょうか、淡く変色し、なんだか優しいピンク色になっていて、トイレが可愛らしいかも。
校舎の中に入ってみました。下駄箱エリア。
まず目に入ったのは階段の踊り場。学校ごとにデザインや色合いが違っていてとてもおもしろい。
階段には一段ごとに数字の桁が描かれていて、当時の生徒は登りながら覚えたのでしょうか。
下駄箱エリアの横にあった待合室のような部屋。
白の壁に、青の腰壁と窓縁が独特で淡い空間を演出しています。
ベンチに咲いた葉も枯れて哀愁が漂っています。
二階にあがって再び踊り場撮影。
廃校で踊り場が一番好きなポイント。
そして廊下も見どころ…。天井の三角の抑えは天井板の転落防止のために、古い木造校舎では設置されていたものだそうです。
教室数は三つしかありません。学級札は取り外されていました。
錆びた手すりがいい感じ。
一つ目の教室はなぜか畳の教室。低学年の子たちが座って授業を行っていたのか、廃校後に何か集まりに利用されたのでしょうか。
壁のベージュと腰下の淡いブルー、天井の白のコントラストがとても可愛らしくて、本当に見とれてしまいます。
黒バンを向いた一つだけ残されている机と椅子。廃校後、探索者の誰かが設置したのでしょうが、最後の生徒の机なのかなーって考えてしまいます。
月刊計画板。
廊下の端に残された古いミシンの机。草と絡み合ってていいですね。
廃校の窓の感じを撮影したかったのですが、う~む。実際の感じはもっと神秘的でした。
雪降廃校の窓。ちょっと薄暗いけど、しんしんと降る雪がとても風情と、ちょっと閉鎖的な空間を作り出してるようで非現実的な空間を味わうことができました。
雪振る廃校で…、窓撮影をしてみました。
感想・まとめ
雪がシンシンと降る廃校は風情がありました。数々の古い木造校舎を見てきましたが、その中でもこの校舎は1909年に建設されているので特に古い校舎でした。
さすがに建設当時に入学された方々はさすがに鬼籍入りされてるのでしょうが、校舎は(途中から放棄されている割に)110年もの年月を感じさせないほどしっかりと残っていてビックリしました。
雪が僕らを匿ってくれてるような感じで、安心感と閉鎖的な空間が非現実的で今回の撮影は忘れられない特別な時間でした。