古都コトイメージSmart

2015.02.11

東青山変電所 – 白く美しい無機質なコンクリート建造物

旧東青山変電所

廃墟の情報

東青山変電所
廃駅・廃隧道
場所 三重県
建築 1930
廃墟化 1975



廢墟レポート vol.20:旧東青山変電所 Higashi-aoyama Substation


旧東青山駅からさらに谷を詰め、垣内川上流の心地よいせせらぎが響き渡る森の中に、この変電所の廃墟はあります。

昭和5年に建設された建物だそうで、昭和50年に廃墟となりそれ以来40年近く放置されているようです。

その他ネットに情報も少なく変電所についてほとんど分かりません。


一歩足を踏み入れるとあら不思議…。なんでしょうこの空間。


機械類は撤去されたそうで、白と灰色の無機質な空間がそこにはありました。


窓から差し込む光が美しい。


この階段がいいですね。


素晴らしい!


そのさきには小さな部屋があります。


なんというんでしょう、こういうデザイン。


多分こちらが本来の入り口。「無駄排除  安全 健康」とかそんな事が書かれています。


木製部分のどっしりとした昔の作りが好きです。


その横には暗い個室が。立ち入り禁止の置物が光を浴び神秘的な雰囲気に。


なんか発展途上国の刑務所みたいな?


その上は高圧室という部屋でしたがほとんど何も残っていません。


階段の上から全体を眺める。


ほんまゲームでありそうな雰囲気。


壁には若干の苔がこびりついています。白の壁によく合ってる。


危険と書かれています。立入禁止の柵でしょうか。


恒例の廃ブリック。同行者の権田さんのベアプリックを撮影。


隣の建物から階段を撮影。


下へ向かう階段があった。さらに下へ降りれるようだが何があったかは不明。


ランプもなんとも味がある。


隣の部屋は天井に大きな穴が開いている。当時ここは東洋で最大の大きさを誇る水銀整流器が設置されていた場所らしい。


高々に貫かれている。


真下から撮影。


目の前は岩。この窓が特徴的。


さっそく上へ上がってみます。


散らばった昔の中日新聞。美空ひばりなどの女優がまだ生きてた頃の記事や当時の事件などがつい最近発行されたかのように読めます。


この巨大な穴を貫通しておいてあった機械を操作する部屋やったのでしょうか。

ちなみに窓の上にある換気扇のようなもの。

実はカラカラ今でも動いています。よく錆びて固まってないなぁと感心しました。

風が吹くと音もせずくるくる回っているのです。


大きな赤を除くと下で弟が何かを読んでいます。


昭和20年…、約70年前です。

終戦が昭和20年8月なので終戦前の記録です。昭和19年以前のものも存在していました。

70年前のペン?鉛筆?で書いた書類が今も残っているというのが驚きです。

当時の人口を調べてみると戦争直後で、三重県津市5万人(現在28万)、四日市市9万人(現在30万)、名古屋市59万人(現在226万)、横浜市60万(現在368万)、福岡市30万(現在146万)、札幌市22万人(現在191万)、川崎18万(現在142万)、さいたま市9万(現在122万)、広島市13万(現在117万)、千葉市9万(現在96万)とかいう時代です。


こちらは名古屋営業日報と書かれた書類。


シャッター


帰りは旧東青山駅横の林道を通り国道へ出ます。
山と終末旅の管理人について
たむ - tamura -
平成3年生まれ、京都に住んでいます。登山や、夜景、人の少ない観光地へ行って、現実から逃げ、非日常的な体験をする事が好きです。

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