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2014.11.03

旧木沢小学校 – 廃校のたかね猫校長に会いに行こう!

旧木沢小学校の教室

廃墟の情報

木沢小学校
小学校跡
場所 長野県
料金 無料
建設 1933
閉校 2000


MAP:長野県飯田市南信濃木沢811

廢墟レポート vol.9:旧木沢小学校 Kizawa Elementary school

今回やってきたのは長野県南部にある、全木造の旧木沢小学校。

現在残る校舎は昭和7年に作られたもので、平成3年に休校、平成12年に廃校となりました。

廃校後も校舎は保存し多くの人に懐かしんでもらおうと観光地として活用されています。

遠山郷の文化やお祭り、南アルプスの歴史、多くの古いピアノなどが展示されております。

ちなみに校庭が駐車場となっており、なんか授業参観にでも来た気分?たかね校長先生という大人気の猫先生がいるそうで、今日先生居はるかな?

 いよいよ校舎に入ってみます。雰囲気抜群です。
 下駄箱です。数十年前はここに毎日小学生が通っていたのか~。
 あれ…猫…いや!この猫ちゃんが噂のたかね校長先生か!会えてよかった!おはようございます!
 せっかく行ったのに居ない!という事もよくあるという。そういう時は「たかね~」と呼んであげると来るかも?だそうです。
 階段と玄関。
 見つめ合ってる…。失礼しました。僕は次の部屋へ向かおう。たかね校長に会った事がある人ならわかると思うが、非常に人懐こく誰をも迎え入れてくれるお心の広い先生なのである。膝の上に乗せるとそのままうとうとし始め、頭をなでておくれとばかりに手に頭をすり寄せてくる、それに飽きたらほっぺさわさわしてくれと頬をすりすりしてくる。そして何もせずに意地悪すると軽いネコパンチをカマしてくるのだ。人間のする事を嫌がらず決して爪は立てずに人々を癒してやまない。このたかね先生に合う為に通い詰める人もいるという。やはり教師というのは偉大だ。
 こちらは職員室。当時の資料や廃校の時、生徒が先生に当てた手紙などが残っている。
 なんだか明日からでもまた学校が始まりそうなほどいろいろ残っています。最後の卒業生が卒業してからそのまま残っているという教室。最後は3人しか居なかったんですね。
 松下先生ありがとう…その文字が心にジンときます。
 先生目線。この場にたつとなんだか目に見えない子供達に見られてるようなそんな雰囲気になりました。
 藤原文庫と名付けられた図書室。ダルマが室長の藤原さん?。本も当時のままなのでしょうか。僕の小学校の頃はもっぱら解決ゾロリを読んでいましたが、解決ゾロリシリーズもしっかりあって泣きそうになりました。
 音楽室。こちらはカセットで昔歌った合唱曲がいろいろ流れていました。この教室とかは僕の子供の頃もこんな感じやったような…。新しい校舎のようです。
 この学校は日本各地から古いグランドピアノが集まってくるそうで、岐阜県の方が有志?でそれを直し展示してくれているようです。その岐阜県の方その日も来たはって、ピアノを直しつつくる方々にいろいろ説明しておられました。
 さて何を弾こうか?
 合唱を聞きながら…のんびりと過ごす時間。帰りの新幹線の事は忘れよう…。
 こちらは体育館。郷土資料の展示室みたいになってました。
 さて…2回に上がってみましょうか。この階段がなんとも…。廊下はトイレの匂いがしていましたが、それすら小学校のトイレってこんな臭さやったなぁと懐かしめるほど。
 階段上がってすぐの廊下の景色。この感じ…たまらんなぁ…。まずは教室に入ってみよう。
 キーンコーンカン…。権田君おはよう!
 教科書忘れちゃった…。
 権田さん「はい!先生!来週のヒンズー語のテストについて質問です!」
 音読中の田村…。音読とかしてたなぁ。。。ちーちゃんの影送りとか…。もちもちの木とか?第二次世界大戦が昭和14年~20年やから、僕が教科書で読んだ戦争時代をこの校舎は実際に過ごしてきた…という事か…。日本も大分変わったんだろう。戦争は二度としてはいけない。
 後ろからながめる教室の様子。黒板には校歌が。そういえば僕が小学校入学した時はまだこういう木の机でした。ランドセルは背に掛けるのではなく椅子の下においてたなぁ。
 廊下を歩く…。ギィ…。この音がいいのだ。
 来たのは美術室。なんだか怖い絵が飾ってあるぞ?
 教室の窓からみる木沢の集落。
 もう5時だ…下校しないと…。このあと、たかね校長先生がふと姿を現す。また来るよ…。校長いつまでも元気でね。
 無邪気な小学生が今にも走ってのぼってきそう…。
 残念ですが、いつまでも居る訳にはいきません…。下校の時間です。帰りにふと池をみると、池はプールの跡地にできたものでした。すごい!

 また来るよ、たかね先生。

感想・まとめ

廃校を町おこしの起爆剤として観光地化したスポットで、廃校当時のまま綺麗な状態で残されています。机やいす、黒板はもちろん図書室の本や音楽室の楽器、ちょっと古い風景やけど…でもいつでも始業のチャイムが鳴って授業が始まりそう。そんな所です。

現在先生がねこのたかね校長で、気分屋だそうでいつでも会えるという訳ではないそうですが、会えない時には「たかね~」と呼びながら校舎を歩いてみましょう。

山と終末旅の管理人について
たむ - tamura -
平成3年生まれ、京都に住んでいます。登山や、夜景、人の少ない観光地へ行って、現実から逃げ、非日常的な体験をする事が好きです。

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