古都コトイメージSmart

2017.01.07

黒潮荘 – 淡路島の山奥にあるポップな廃旅館

黒潮荘のエントランスホール

この廃墟について

黒潮荘とは、淡路島にある廃墟となった宿泊施設跡。岬から伸びる尾根の中腹に位置し、とても眺めがよく大阪湾を一望できる。1970~1975年の間に開業し1988年頃までは営業していたと思われるが、開業から閉業に至るまで詳しい情報はあまり知られていない。

5階建ての鉄筋コンクリート建築で老朽化が進んでおり、海風による浸食が大きい。垂れ下がったラウンジのランプが特徴的。



廢墟レポート vol.57:黒潮荘 Kuroshioso Hotel

 tamuraです。今回も権田さんと廃墟旅行に淡路島・和歌山を探索してきました。

 いつもの様に深夜に集合し、前日夜中に高速を飛ばして淡路SAで車中泊。6時に起床するつもりが起きたのは8時…笑

 朝のキンと冷えるSAの展望台でMonsterを一気飲みしパンをかじる。青々とした空と瀬戸内海・神戸の町並みに目をとられながら、向かうのは海!

 うそ、廃墟の「黒潮荘」。

 近くのコンビニに車を駐車し、歩くこと10分。ようやく廃道の入り口です。

 この国道沿いの忘れられた廃道をひたすら歩いていきます。

 さらに10分ほどでしょうか、行き止まりに現れた不気味な黒潮荘に到着しました。

 10分というのは迷わず行けばという話で、僕らは20分ほどかかりました笑 というのも廃道は2つあり道を間違えると廃集落へ行ってしまいます。

ちなみにこの集落は、ホテルとは無関係のもので、ホテルが出来る以前から存在していたものです。

 慌ててもと来た道を引き返しまた別の道を上っていくとやっと目的の物件が現れました。息はゼェゼェです。

 5階建ての建物で、写真の位置から見えているのは、2~5階部分。さらに下に1階があり、5階の上にはボイラー室が存在します。

 心霊スポットとも言われているようですが、たしかにそう思われても仕方ないよな…と思うような外観。

 はいってすぐの2階の大広間は宴会場になっていましたが、長年潮風に吹きさらされ、木々は腐食し崩壊していました。

 1988年頃までは営業していたそうです。

 崩壊した部屋の隣は緑が生えた神秘的な部屋が。

 赤い階段で一階へ向かいます。廃墟ホテルって赤い階段よく見る気がする。すぐ言えと言われたら一龍旅館しか出てきませんが笑

 一階のエントランスにやってきました。

 この廃墟の最大の魅力、それはこのオレンジと黄色のチープなランプの傘が、長年の腐食によってロープが垂れ下がり独特な空間を作り上げてる事です。

 さらに青や黄色の椅子が、カラフルでポップさを増してくれています。廃墟とポップという面白い組み合わせですね。

 驚いたことに栃木県の珍スポット「ガマランド」に行った時、お土産売り場の天井にこれがぶら下がっていました。しかも連なって。当時流行っていた照明なんでしょうね。

 最初は列になって同じ高さにそれぞれ並んでいたそうです。

 窓から降り注ぐ朝日が部屋を明るく照らします。廃墟ですが可愛らしい…?

 オレンジと黄色の垂れ下がったランプ、緑の苔、青い椅子、この廃墟でしか見られない独特な光景です。

 この場所が有名となり、知られるようになりましたが、この場所以外は至って普通の廃墟です。

 エントランスには誰が置いて行ったのかまだ綺麗なクマの人形が住んでいます。

 おそらくここ数年に、誰かが訪れ被写体として置かれたものではないかと思われます。

 気がついたらはクマちゃんばかり撮影していました。

 この傘はまたあと何年もたてば床に付いてしまうんでしょうか。

 2階のように崩壊するのが先か、ランプが地につくのが先か…。

 続いては客室エリアに行ってみます。

 館内の見取り図はこの通り。今は1階。2階は崩壊していて入れないので三階へ向かいます。

 階段横の木の下駄箱。

 3階の女子トイレ。女子トイレって必ず入ってしまうよね。

 別に変な意味は無いのだけど…、廃墟はいつも入れない所にも入れるというのも魅力の一つで、男子トイレと女子トイレが並んでいたら男子トイレには入らないね。キリッ

 入ったった!みたいなね。もういいや。

 客室も崩壊度が高く、いつ崩れてもおかしくなさそうでした。

 修学旅行や、慰安旅行用なのか、部屋同士を仕切るカーテンがある場所も。

 オーシャンビューなお風呂場。

 おっと、穴が開いているよ。ま、こんな穴無くても覗ける仕様になっていたけど…。

 客室からバルコニーに出てみました。このように大阪湾が一望できます。

 小高い丘の上にあるホテルなので、天気が良ければ大阪や和歌山もハッキリ見る事ができます。

 紀淡海峡を望むアングル。

 海に浮かぶのは友ヶ島、その左は和歌山です。

 5階の上にはボイラー室があります。

 錆びついた圧力計。

 赤と青のランプ最初、電気がついてるのかと思ったよ。

 目がいったのが、このマーク。マークなのか分からないけど、何か原発とか危険なものを知らせる類の謎のマークに見えました笑

感想・まとめ

tamura

散策お疲れ様です、今回は結構歩きましたね。疲れました。


ゴーゴン

そうですね~長い坂道が大変でした。


tamura

最初、登る所ミスりましたよね笑
そのせいで余計歩きましたし。


ゴーゴン

今回の廃墟はエントランスはとても可愛らしくてポップな廃墟でしたけど、ほかは普通でしたね。
テディーベアの人形もとても画になりましたし!


tamura

そうですね、エントランスはかつてバーがあったんでしょうか、垂れたランプがとても印象的でした。
テディベア笑 誰が置いたんでしょうね。


ゴーゴン

そういえば栃木県の珍スポ「ガマランド」のお土産屋に実は全く同じランプがありましたね。


tamura

ありました!あそこも半分は廃墟みたいなもんですが、一応は現役で使われてましたね笑


ゴーゴン

あと、このホテル屋上でなんか呪いの儀式が行われていたという話しも聞いた事があるんですが、本当なんでしょうか。


tamura

心霊系のビデオでそう紹介されていたみたいですが、真偽は不明ですね~、呪いっていってもなんでこんな所で…
屋上ボイラー室の謎のマークはちょっと気になりましたけど…。


ゴーゴン

見た目は普通の古い廃墟ホテルって感じだけど、呪いのせいで気味が悪かったのかも。霊が憑いてきてたらいやだな…


tamura

大丈夫でしょう笑
もし霊が存在するなら僕らの背中にはiphoneの発売日くらい行列できてますよ!


ゴーゴン

乗るしかないこのビッグウェーブに!



山と終末旅の管理人について
たむ - tamura -
平成3年生まれ、京都に住んでいます。登山や、夜景、人の少ない観光地へ行って、現実から逃げ、非日常的な体験をする事が好きです。

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