廃京都市バス – 山中に放置された市バスの草ヒロ
この廃墟について
廃京都市バスとは、とある高原地帯に存在する使われなくなった京都市バスの放置車両。いすゞのBA系の車種と思われ、土地の開発が行われた1970年前後からこの地に存在している。
どのような経緯でこの場所に存在するかは不明。窓ガラスは割れていて、座席も原型をとどめていないほど崩壊している。
廢墟レポート vol.117:廃京都市バス Abandoned Kyoto City Bus
こんにちはtamuraです!
とある森の中で京都市バスの草ヒロ(草むらのヒーロー=草むらの中で存在感を放つ廃車両)を二台発見しました。
山の上の高原地帯に存在し、エンジン等は取り外されているものの内装などはそのまま放置されていました。
このあたりの地は、1967~1977年にかけて開発が行われた新興住宅街があり、それと同時に土地開発が行われたのがこの廃バスの土地です。面白い事に開発中のはずである1972年には既にこの場所にありました。
そしてそれ以前、ここはどんな所だったかというと、ただの山岳地帯でした。ですので、この地の開発が行われていた段階で既にこの場所に放棄されており、物置か何かに使用されていた可能性があります。
車両についてはあまり詳しくなく、調べてみたのですが分かりませんでした。
う~ん、いすゞのBA系っていうのかな~。とにかく二台、山の中に放置されてあったのです。
ただ、全く同じデザインのもので昭和36年(1961年)のバスの写真がネットに出回っていましたので、その時期の車両だと思われます。
ちなみに
古いいすゞのマークだぁぁあああ!!!
可愛らしい!調べたら昭和9年~昭和49年まで使用されていたいすゞの社章だそうです。
運転席。この時期はこれだけ大きなバスでも重ステだったのかな?
ボロボロになった席が残されていました。
こちらはもう一つの廃バス。
京都市バスのマークは昔から変わっていないんですね。
こちらの車両のほうが内装が綺麗に残っていました。
席も原型をとどめていました。
草ヒロの車窓から…。見えているのは森。
この時代以前のバスは運転席の前にエンジンがあるボンネットが飛び出た、トトロバスのような形のデザインだったそうなので、箱バスになってすぐのデザインなのかもしれませんね。
車両後方部に書かれたワンマンカーの文字から漂うレトロ感が好きでした。
感想・まとめ
なぜこのような山中に廃バスが存在しているのか分かりませんが、隠されているようにひっそりと眠っていました。
見た時は今も昔も基本的なデザインは変わっていないので、そんなに古くなさそうな印象(せいぜい二十年くらい?)でしたが、調べてみると半世紀以上も前の市バスなんですね。
よく観察してみると内装やライトなどの形がレトロな感じなのと、なによりいすゞの初代マークは歴史を感じました。