百井分校 – 小さな谷間の小さな廃校♪

廃墟の情報
廢墟レポート vol.10:百井分校 Momoi Branch

今回やってきたのは京都市左京区大原。
大原と行っても三千院のある集落の事ではなく、R477の酷道を登りつめた北山の奥深く標高640mにある谷間の人口40人にも満たない小さな集落「百井町(ももい)」。
今回は大原10山の天ヶ岳、ナッチョに登る途中にあるので次いでにやってきました。

この村には平成三年に休校となった小さな百井分校があります。
24年も休校状態であり実質廃校の状態。中は扉の建付けが悪くなっていたり鍵も開けっ放し…柱や壁の風化が進んでおり見た目も廃校となっています。
京都は他にも廃校がありますが、こういう風に入ってもいいよと言っていただける廃校は他にはあまりありません。
また一階しかない本当に小さな小さな小学校で、現実的というかは漫画や昔の映画などで見た事のあるようなちょっと幻想的なノスタルジックな雰囲気があります。

百井分校とは、大原来迎院町にある大原小学校の分校。
生徒も少なく山奥に位置する為、この分校では僻地手当(1級・8%アップ)も出たそうです。
僕の時代で学校というとごく一般的なコンクリート製の建物なので、この分校は学校というより公民館って感じ?


























いいねぇ…。後々廃校にして取り壊すより、資料館みたいな観光地化して皆にこの素晴らしい校舎を感じてもらえるよう公開して活用すればいいのに。

「小さな谷間の小さな学校
小さなグランド小さな教室
もちろん教室も小さいけれど
みんなの心は大きいぞ
人口減ってもくじけない
未来へはばたくこどもたち
未来へはばたく百井分校」
校歌というのは大体「地元の山のように雄大な心と地元の川のように清き心で朝日の指す方角に向かって皆仲良く学んで行こうZE!」みたいなのが一般的だと思うが…。この校歌にはどんなメロディーがあったのだろうなぁ。



下校の時間です。
この後はナッチョに上って天ケ岳登山口に置いた車まで戻らなければなりません。
なんだろうまた開校してほしいけど、このままそっとしてあってほしい気持ちも。
今度の廃墟めぐりは百井の先にある集落、大見の廃村(現在は廃村ではないみたい)と廃校へ行ってみようと思います。
感想・まとめ
京都市からさほど遠くない所にこのような秘境・廃校があるとは思いませんでした。
趣味の登山で弟と北山の大原10山を巡ってる際にたまたま見つけました。
休校中という事もあり、職員室など残留物が多く残っており完全に昭和の世界に居る感覚に陥りました。