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2018.07.15

トトロの森の発電所

廃墟の情報

トトロの森の発電所
廃発電所


廢墟レポート vol.92:トトロの森の発電所 Totoro-no-mori Power station

 こんにちはtamuraです!

 今回は山の奥深く…なにかが潜んでいそうな?廃墟発電所に行ってきました。

 坂を降りて生い茂った草木をかき分けていくと、その姿がはっきりと見えてきました。

 神殿のような門構えをした水力発電所跡。モダンな柱にコンクリート製の無機質な建物が何故か似合っています。

 当時の色合いがわからないのでなんとも言えませんが、デザインからして昭和初期のものではないかな?と思います。

 レトロな鍵と取手がついたドアをあけると…。

 中はさらに神殿だった!!!

 三方にある大きな窓から差し込む眩しい光は、外の木の葉ごしで非常に碧々としていました。

 思ってたより小さな発電所ですが、この窓を見れただけで満足。

 ときめいていると、右側にあるハシゴに気づいた。あれを登るべきか、登らぬべきか。

 悩む悩む。

 普通に考えたら登らないよね。うん。だって怖いもん。せや!考えないようにしよう。

 ぽつんと残された木製の机。

 錆びついたリヤカー。

 門から室内全体。

 一階は大きな発電機があった部屋で、中二階の下に2つ部屋があります。

 1つ目の部屋。当直室?コンロや食器、ベッドなどが残されていました。

 もう一つの部屋は何の部屋かはわかりません。

 半分は真っ白ですが、もう半分は苔に覆われたモスグリーンのツートンカラーな部屋でした。

 足元を見ると、古い古い教科書が。

 他にも社会の地図やさんすうの教科書やノートなど。

 この地で住み込みで暮らしていた人のものと思われます。この近くに廃校もあったのかな?

 中二階にあがってきました。

 少し高い所からみる発電所内も素晴らしい!

 中二階にあるのは小さな小部屋が一つだけ。

 そしてさらに上へ…。

 登ってきてしまった…。

 ハシゴは案外しっかりしていましたが、中二階から飛び出した所にあるので、下を見れば怖い怖い。

 でもそれなりの景色が待っている…!やっぱコンクリート廃墟が一番好きだなぁ~!

 最後に地下を撮影して、お別れ…。

 地下は真っ暗でまっくろくろすけ(コウモリ)が住んでいました。

感想・まとめ

 まるでトトロが暮らしているような秘境の森の中に、この神殿のような廃発電所はありました。

 多くの発電所のように残留物は少ないのですが、大きな窓が特徴的で、朽ちたコンクリートと緑がとてもそそられました。レンガ作りの発電所も好きだけど、やっぱり朽ちたコンクリートが何より一番好き!

 思っていたより小さな発電所でしたが、美しさがギュッと詰まったとても魅力のある発電所跡でした。

山と終末旅の管理人について
たむ - tamura -
平成3年生まれ、京都に住んでいます。登山や、夜景、人の少ない観光地へ行って、現実から逃げ、非日常的な体験をする事が好きです。

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