トトロの森の発電所
廃墟の情報
廢墟レポート vol.92:トトロの森の発電所 Totoro-no-mori Power station
こんにちはtamuraです!
今回は山の奥深く…なにかが潜んでいそうな?廃墟発電所に行ってきました。
坂を降りて生い茂った草木をかき分けていくと、その姿がはっきりと見えてきました。
神殿のような門構えをした水力発電所跡。モダンな柱にコンクリート製の無機質な建物が何故か似合っています。
当時の色合いがわからないのでなんとも言えませんが、デザインからして昭和初期のものではないかな?と思います。
レトロな鍵と取手がついたドアをあけると…。
中はさらに神殿だった!!!
三方にある大きな窓から差し込む眩しい光は、外の木の葉ごしで非常に碧々としていました。
思ってたより小さな発電所ですが、この窓を見れただけで満足。
ときめいていると、右側にあるハシゴに気づいた。あれを登るべきか、登らぬべきか。
悩む悩む。
普通に考えたら登らないよね。うん。だって怖いもん。せや!考えないようにしよう。
ぽつんと残された木製の机。
錆びついたリヤカー。
門から室内全体。
一階は大きな発電機があった部屋で、中二階の下に2つ部屋があります。
1つ目の部屋。当直室?コンロや食器、ベッドなどが残されていました。
もう一つの部屋は何の部屋かはわかりません。
半分は真っ白ですが、もう半分は苔に覆われたモスグリーンのツートンカラーな部屋でした。
足元を見ると、古い古い教科書が。
他にも社会の地図やさんすうの教科書やノートなど。
この地で住み込みで暮らしていた人のものと思われます。この近くに廃校もあったのかな?
中二階にあがってきました。
少し高い所からみる発電所内も素晴らしい!
中二階にあるのは小さな小部屋が一つだけ。
そしてさらに上へ…。
登ってきてしまった…。
ハシゴは案外しっかりしていましたが、中二階から飛び出した所にあるので、下を見れば怖い怖い。
でもそれなりの景色が待っている…!やっぱコンクリート廃墟が一番好きだなぁ~!
最後に地下を撮影して、お別れ…。
地下は真っ暗でまっくろくろすけ(コウモリ)が住んでいました。
感想・まとめ
まるでトトロが暮らしているような秘境の森の中に、この神殿のような廃発電所はありました。
多くの発電所のように残留物は少ないのですが、大きな窓が特徴的で、朽ちたコンクリートと緑がとてもそそられました。レンガ作りの発電所も好きだけど、やっぱり朽ちたコンクリートが何より一番好き!
思っていたより小さな発電所でしたが、美しさがギュッと詰まったとても魅力のある発電所跡でした。