入道ヶ岳の夜景 – 三重県鈴鹿市

夜景情報
入道ヶ岳の夜景

こんにちはtamuraです!
今回は3年ぶりに入道ヶ岳の夜景を見るためにナイトハイクしてきました。
入道ヶ岳は三重・滋賀両県に跨る鈴鹿山脈の主峰の一つです。鈴鹿山脈には御在所をはじめ展望の良好な山が数多く存在しますが、入道ヶ岳は主稜から三重県側(東)に張り出しており町までの距離が近く、山頂には高い木や草が無く広々と景色が開けているため夜景に向いている展望と言えます。
前回は昼登山も込みで行ったので小岐須谷から仙ヶ岳経由で縦走し入道ヶ岳へ向かいましたが、今回は朝トワイライトの夜景撮影が目的なので最短ルートである椿大神社を起点とする二本松コースで訪れました。
深夜1時に登山を開始し、到着は3時過ぎ。5月なので4時には明るくなるという事で早めに向かいました。
少し早かったかな?とも思ったのですが、街に近いながらも星がボチボチ見えていたので、星を撮影しながら朝焼けを待つことにしました。
肉眼ではほとんど見えませんでしたが、左側に少しだけ天の川のもくもくが写っています。

天の川を撮影。

広角で星撮影。星撮影も少し訓練しないと、広角でパンフォーカスで撮影すると星が点になってしまい、元画像では写っていても画質を落として書き出しすると小さな星の光はつぶれてしまってあまり写っていない…。
やっぱりソフトフィルターは必要なのかなぁ~。

御在所岳方面の景色。
山頂付近が少しライトが見えるのが御在所岳。中央付近のとがった山は鎌ヶ岳です。

ようやく始まったトワイライト…と思ったら…。
この時期の朝は太陽が昇るのが早い!みるみる内に明るくなっていきのんびり撮影する暇もなくて、三重南部方面の夜景は撮れませんでした笑
ここの夜景はやっぱりすごい…夜景の迫力度合を数値化するために展望地から町までの距離で角度を出すのですが、入道は20°という驚異的な角度で、眼下から広がるような素晴らしい夜景を見ることができます。
20°ってどれくらい凄いのか?三大夜景の摩耶山で16°、稲佐山は23°くらい。標高の低い夜景で角度がある所はいくらでもありますが、標高900mを超えるにもかかわらず20°の夜景を見ることができるのはここくらいかもしれません。
また900mという標高は、夜景に神秘性をもたらします。標高の低い夜景はビルや建物がはっきり見える為、町がクッキリ見える事が多く今回言っている神秘性はありません。標高が高くなると見えている建物は小さくなり、建物の出す光がふわふわと見えそれが重なりあい町の上に薄い光の層が見えるようになります。これを夜景の神秘性といい、標高が高く、田舎で町の筋のはっきりした町でよく見られます。この入道の夜景は神秘性と迫力両方を併せ持った特殊な夜景と言えます。

人物撮影をしようと思ったら、涼さんも夜景の撮影に必死、こまっちゃんも食事中だったので珍しくセルフで撮ってみました。
入道ヶ岳の山頂にある鳥居を利用し、大きくパノラマに広がる景色をイメージしてポーズも手を広げてみました。
本当はもっと露出や絞りを調整して綺麗に撮りたかったのですが、日の出のスピードで焦ってしまいペペっと撮影してしまいました…。大気も少し悪かったので、またいつかリベンジしたいなぁ
3年前に来た時は古い木造の鳥居で味があって好きだったのですが、2年前に鉄筋の鳥居に建て替えられたようです。

今回はパノラマ撮影できなかったので、こちらの写真は3年前のパノラマ。
愛知~岐阜~三重県内までの大パノラマです。本当にこれは昼間も素晴らしいですが夜景も見てほしい。こんな素晴らしい夜景は滅多にありませんよ!
感想・評価
鈴鹿セブンスマウンテンの中では最も標高の低い入道ヶ岳ですが、鈴鹿山脈主稜からすこし三重側に張り出した位置に存在するため、愛知・三重の町を他の鈴鹿の山より少し間近で見ることができます。
そのため鈴鹿で夜景が一番綺麗な所は?と聞かれたら迷わず入道をお勧めします。御在所や竜ヶ岳も素晴らしい夜景を見ることができるのですが、若干町から離れているため入道には劣ります。
山頂は高原地帯になっていて遮るものがなくまさに展望の山といった感じで、雰囲気も良いため夜景が好きな人は一度登ってこの素晴らしい夜景を見てほしいです。。。
アクセス

椿大神社からのルートを紹介します。
神社に駐車場があり、登山者も利用することができるのですが、駐車場①~③まである中で登山者が利用できるのは第三駐車場です。

5~10分ほど歩くと神社の鳥居が。舗装路に沿って左側へ歩いていきます。

椿大神社から入道山頂までは3コースあり、南側から行く二本松コース、谷を登っていく井戸谷コース、北側から行く北尾根コース。
多分、ほんまの最短は井戸谷コースなんでしょうが、今回は数日前にネットで「鈴鹿でもう山ビルが出た」という世にも恐ろしい本当にあった怖い話を聞いたので、尾根コースを選択しました。

道なりに進んでいくと駄々広い広場に到着します。
ここには公衆トイレがあるので、最後に用を済ませたい方はここで。
左側をずーと奥まで進んで行った所に二本松コースの取り付きがあります。

こちらが二本松コースの登山口。
何やら去年の今頃に熊の目撃情報が相次いだという事で「熊注意」の看板が何枚も張られていました。

谷を何度かトラバースして尾根を目指します。途中ちょっとした渡渉ポイント。

ちょこちょこ急な坂もあります。

5番ポイントが尾根の取り付き。距離で言ってもちょうど全行程の半分くらい。

砂利で少し上りにくい所もありましたが、道もしっかりしていてスムーズに上ることができます。

樹林帯を超えると草原地帯が広がります。ここまで来たら山頂はもうすぐ!

到着~!!皆さんもぜひ素晴らしい入道の夜景をみてみて下さいね~~!!