高円山 – 奈良の大文字の舞台から眺める迫力夜景
夜景情報
高円山の夜景
こんにちはナイトハイカーのtamuraです!
今回はなんと6年ぶりに奈良県の高円山へナイトハイキングに行ってきました。
台風19号がやってくる前日という事もあり、天気もあまり良くはない(というかこの空の色なに!?むしろ凄い)のですが岩手県からTetsuyaさんが来られたのでご一緒してきました。
高円山というと、奈良県版の大文字火送りの山で、戦没者の慰霊を目的とし昭和35年から毎年8月のお盆に開催されている慰霊祭の行事です。
また、古くは万葉集にもその名前が見られ、数々の歴史的な歌人による和歌にも出てくる、古くから奈良の人々にとって身近な山でした。
その火送りの舞台から夜景を眺めるという事ですが、写真下に広がる火床が「火」という感じの二つの”払い”部分です。
ちなみに、火床は人の煩悩と同じ数である108基で「大」の字を模っています。除夜の鐘と同じ数ですね。
眺望が大きく開けており大パノラマの展望です。奈良奥山ドライブウェイにも高円山展望台がありますが、火床のほうが遮るものもなく綺麗です。
徐々に街の明かりが灯り始め、夜景の姿になってきました。
京都のように奈良も盆地に街があるので、街の形がくっりきとした形として浮かび上がってきます。
また真正面には存在感のある生駒山がそびえ、夜景のアクセントになっています。
一瞬だけ空が紅紫色に覆われましたが、夜になるにつれ本来の色合いへ戻ってきました。
高円山からのパノラマ夜景(2013年撮影)。最高に空気が澄んでいました。
京都方面の望遠。京都市~木津川までの京都山城盆地の全体が見えています。
写真右端に京都タワーが写っています。
精華町や木津川、平城山方面。
最後に今回ご一緒して頂いた岩手県から来られたTetsuyaさんを後ろから撮影させてもらいました。
いつもスーツで山に登るという、流離のナイトハイカーさんです。
感想・レポート
高円山は知られた山ですが、夜景としてはあまり訪れる人は居ません。ですが、市街地を真正面に眺める事が出来るため、若草山より迫力のある眺望が広がっています。
パノラマ度が高いのは若草山、夜景として質が高いのは高円山なのかなと思っています。
アクセス
高円山へのアクセスは、東海自然歩道から訪れるか、百毫寺の近くの登山口から行くかの2パターンあります。このサイトで紹介しているのは百毫寺からの最短ルートです。
登山口に看板は無かったので、mapに池が記載されていますが、その池の場所を覚えておけば、池の南横に登山口があるのですぐ分かると思います。
駐車場は無く、近鉄奈良駅から歩くのが本来の行き方ですが、百毫寺前の道は広いくあけた所が多いので(こっそり)車を駐車しました。(夜ですしね)
登山道は明瞭な踏み後がありますが、暗いと道をはずしやすいので特に下りは明るいヘッドライトを使う事をおすすめします。
まっすぐ突き進むと東海自然歩道に行ってしまいます。
途中にこのような分岐があるので、この道を上っていきます。(看板はありません)
分岐から少し急な登りが続き、10~15分ほどで火床に到着します。
途中で雨が降ってきたので早々に下山。。。お疲れ様でした。
ドライブウェイからも夜景が見る事が出来るのでわざわざナイトハイクをして夜景を見に行く人は少ないのですが、火床を込みの不思議な面白い夜景が見れますし、よりきれいな夜景が見れるのでお勧めですよ!