古都コトイメージSmart

2014.01.07

夜景や星が綺麗に見える大気・天気の条件

夜景や星を見るなら綺麗な時に

まず最初に、大気がかすんでいたり曇りの日の夜景と、快晴・霞み無しの好条件で見る夜景とでは天と地ほど感動の差があります!

また、カメラ写りも曇りの日と空気の澄んだ日では全く違い、デートや家族で大切な人との夜景、写真撮影目的などは特に空気の澄んだ日に行きたいです。

夜景を見に行く日の基準として、晴れてるというのはもちろんそうかもしれませんが、晴れだけで夜景が綺麗に見えると保証された訳ではありません。

晴れていても夜景が汚い…、曇っていてもなぜか夜景が綺麗な事も?!ではどういう時に夜景は綺麗に見えるんでしょう。

大気が霞んでない事が最重要!

 

夜景を見る上で最も重要なことは大気の状態だと考えています。

まずはこの写真をご覧ください。京都・大文字山から撮影した京都市南部の夜景です。

とてもガスっていることが写真からも分かります。まず空が写っておらず、町も白く霞んでいてハッキリ写っていません。これでは夜景本来の魅力が伝わりません。

 

つぎにこの写真、まったく同じ場所から撮影したものです。

実は見えてない所にまだ街の明かりがありました

ガスってた頃には見えていなかった遠くの街の明かりや空の景色が姿を現し、開放感が出て夜景の規模が大きくなったように感じます。写真で見ればごく一部の範囲が見えただけに見えますが、肉眼で見るとあるのとないのでは全く感動度が違います。

周囲に町がない所でも、ガスの汚い空気と夜空がきれいに見えていたり星が見えていたりするのとでは全然雰囲気が違います。

どういう日に霞むのか

遠くの景色がぼやけて見える原因として、空気中の湿度とチリやホコリが関係しています。

夏の気温が高い日などは飽和水蒸気量が多く、空気中における水蒸気の割合が多くなりがちです。湿度が高いと光が大気中を進むときに水分子に当たり散乱してしまいます。その現象がその地域全体でおこると遠くの景色がぼやけ大気が白くなってしまいます。

反対に冬は気温が低いので飽和水蒸気量が少なく、空気中に水蒸気が多く存在できない為、光の散乱が少なく景色が澄んで見えることが多いです。

また、大気の霞が出る原因は霞だけではなく、砂、チリ、ホコリ、花粉、PM2.5など色々な原因もあり、冬でも空気の循環がなかったりするとそれらが原因で大気は霞ますし、夏でも台風の後や雨の後は大気が抜群によく夜景が綺麗に見える事もしばしばあります。

トワイライトは見逃すな

 

一般的な真っ暗の夜景。これでも綺麗ですが、全体的に暗いです。こちらは街の明かりのみを楽しめます。

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こちらはトワイライトの景色です。トワイライトの中でもマジックアワーと呼ばれる時間の景気で、空の青~オレンジのうつりかわりの様子がとてもきれいで、夜景だけでなく空も見どころになります。

トワイライトの時間

日没から20分後からの数分が最も綺麗と言われており、大気の条件がよければ赤~オレンジ~青という「マジックアワー」と呼ばれる空と夜景を同時に楽しめる時間帯です。

ただ大気の状態や季節によりトワイライトの長さはずれがあるので、その日の日没時間を調べて明るい時間から鑑賞する事をお勧めします。

 

空が曇りの時はトワイライトがどす暗く汚い場合もあるので、その場合は日が完全に落ちて空が暗くなってからの方が綺麗な場合もあります。その時に応じて対応してみるといいでしょう。

西向き東向きか調べておこう

 

上の写真は夕方のトワイライトタイムに東向きを撮影した写真です。全体的に青暗くなりがちです。

トワイライトを楽しむには西向きか東向きかは地図でしっかり調べておかなければなりません。太陽は西に沈むので夕方のトワイライトタイムの夜景を見るためには西向きの展望地に行きましょう。

反対に日の出のトワイライトタイムは東に明けた展望地でトワイライトを見る事ができます。

夜景が綺麗な時間帯

夜景はトワイライトが最も綺麗ですが、日が落ちてからの夜景自体が光り輝く綺麗な時間帯は街の大きさによります。

東京や大阪、100万都市クラスになると時間帯関係なく夜中でも綺麗ですが、それ以下やベッドタウンのような街になると21~22時前後になると交通量が激減し、住宅地の明かりもあまり目立たなくなります。

関西でも大阪の夜景は時間帯関係なく行けますが、滋賀や奈良、和歌山などは夜遅くなると急激に光量が落ちるのであまり行かないようにしています。

ランドマークの点灯時間を確認しよう

 

その街のランドマークとなる建物は夜景においても見どころの一つとなります。

写真は京都市にある京都タワーで消灯は22時です。必死になって撮影しているうちに京都タワーの照明が落ちてしまいました。望遠にするとわからないですが、広角で撮影すると物足りないものがあります。

東日本の震災以降、消灯時間を縮めた所もあり注意が必要です。

ライブカメラを活用しよう

 

首都圏や関西圏など大きな都市にはライブカメラがインターネットで公開されてる事が多いです。出発の前や予定を組む際に、ライブカメラで大気の状態をチェックするととても便利です。

低い位置のではなくできるだけ高くから撮影されたもので遠くの景色まで確認できるライブカメラがお勧めです。

関東なんかは特にだだっ広い平野ですが、東京と横浜、埼玉と千葉、千葉と横浜、天気がバラバラな事もあります。関西は特に大阪と京都で大気の具合が違うというのがしょっちゅうあります。

そういうのは家を出て肉眼での大気チェックではどうしても無理なので(高層マンションの方はいけますが)ライブカメラはとても役に立ちます。

まとめ

見出しとその理由を細かく書きましたが、要はもくじだけ読んで貰えればその通りです。

要は天気の良い日にライブカメラや肉眼で大気チェックして、トワイライトの時間帯に間に合うようにいけば良いだけなんです。

とはいえ何度も夜景見に行ってますが、やはり景色の一番の的は天気、大気ですね~。予定組んだ日に最高の天気にというのはやっぱり珍しいです。そうなるとその土地に合わせたベストな時間帯などを考えて行ったりしています。

夜景はやはり天気が良く大気が済んでいる時にトワイライトを狙っていくに限ります。雲一つないトワイライトも貴重で綺麗ですが少し雲がかかってるくらいが僕は好きです。

山と終末旅の管理人について
たむ - tamura -
平成3年生まれ、京都に住んでいます。登山や、夜景、人の少ない観光地へ行って、現実から逃げ、非日常的な体験をする事が好きです。

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