夜景を見るための夜登山・ナイトハイキングの魅力とノウハウ
ナイトハイキングの魅力とは
こんばんわ、ナイトハイカーのtamuraと申します。
私は趣味で、京都を中心に関西・西日本の展望の開けた山に「ナイトハイク」をし、夜景を見る・撮影するといった活動を行っています。
今回は、以前公開した「ナイトハイクのすゝめと注意点」の第二弾として、これまで数百回のナイトハイクの経験を活かし、夜景登山のどういった所が魅力なのか、また楽しむノウハウをお伝えできればと思います。
まず、私が行うナイトハイク・ナイトハイキングとは、山から夜景を見るために行う「登山」であり、一般的にドライブコースやタワーに夜景を見に行く事とは違い、夜間登山特有の多くの危険が関係してきます。
しかし、山には誰もが見たことのない大夜景が数多く潜んでおり、その夜景を独占してみることができるのがナイトハイキングの最大の魅力です。
ナイトハイクの注意点については、前回の記事をご覧ください。
ではどうぞ!↓
誰も見たことのない夜景と出会う
ナイトハイキング最大の魅力とは、誰も見たことのない大夜景と出会う事が出来て、それを独り占めできるという事です。
私はかつて夜景スポットを巡る夜景マニアでした。有名な展望地や、タワーからの夜景を撮影してきましたが、その町をまた違う角度から見てみたいと思い大文字山へナイトハイキングをしました。
今では大文字山はナイトハイキングをする人が増えましたが、10年以上前は夕方になるとひっそりとしていて夜景をのんびり眺める事が出来たため、こんな所が他にないものかと他の山も探し始めました。
京都はもともと夜景があまり有名ではなく、夜景が地味な都市でしたが、探してみると素晴らしい夜景が眺められる展望の山がありました。
日本は山に恵まれた国なので、まだまだ日本各地に誰も知らないナイトハイキングスポットが潜んでいるはずです。
街がよく見える展望の良い山を知っていれば、ぜひ夜に上ってみて下さい!
ナイトハイキングに向いている都市は、関西や関東郊外、広島、北九州、三重あたりは、すぐ間近に山があるためおすすめです。
雰囲気のいい展望地でのんびり
沢山のナイトハイキングを行ううちに、似たような夜景の中でも優劣がついてきますが、展望が素晴らしいだけがナイトハイキングではなく、雰囲気を楽しむこともナイトハイキングのだいご味です。
こちらは大阪府にある一蓋被の嶺からみた京阪の夜景。ランプが無ければただの暗闇ですが、一本目立った松の木があったのでランプをかけてみました。
演出の仕方はそれぞれ、自分だけの素敵な空間に大変身。
解放感があり、特徴的なシルエット(木や鳥居や看板等)があれば、それを活用して光の演出を楽しめます。
マジックアワーを狙え!
ナイトハイキングを一言で言っても、パターンが3つあります。
・日没前に上り、日没後に下山する(日没のトワイライトを狙う)
・日の出前に上り、日の出後に下山する(日の出のトワイライトを狙う)
・日没後に上り、日没後に下山する。(夜景を狙う)
その展望地が西向きか東向きかによって、トワイライトを狙う時間帯が違います。
都市の規模や気象条件によってはトワイライトより日没時の夜景が綺麗な場合もありますが、解放感のある展望地で、大気の状態がバッチリならトワイライト夜景が絶対におすすめです。
西向きの展望 → 夕方のトワイライトを狙う
東向きの展望 → 朝のトライライトを狙う
西向きでも東向きでもない展望の場合は、朝焼けでも夕焼けトワイライトどちらでもよいと思います。
ただ、真北や真南といった展望でもメインの展望がほんの少しでも東西どちらかを向いているかを確認しましょう。
例えば南を向いている摩耶山の夜景でも、大阪方面が展望のメインになるので、大阪方面がある東側のトライライトを見るほうが適切でしょう。したがって朝のトワイライトを狙うのが最も綺麗と言えるでしょう。
日没後の空の暗い夜景もまた魅力的です。
暗闇の中にぽっかりと浮かび上がる都市。周囲が真っ暗なので、まるで空を飛んでるかのような気分。
夜景を手で掬えそうなとはまさにこの事です。
夜景を見ながらの食事は格別!
解放感のある展望地では、山頂でごはんを食べながらゆっくり夜景観賞をするという楽しみ方があります。
我々ナイトハイクのメンバーでは、夜景を見ながらごはんを食べることを「ナイトドア(ナイト+アウトドア)」とよんでいます。
またバーナー等を使い、ウィンナーやお肉を焼いたり、秋は鍋をしたり、楽しみ方は色々…。
注意しなければならないのは、火気厳禁の山では火を使わない食事にしなければなりません。
新たな夜景が見れる山を見つけるには…
ナイトハイキング人口は今はまだ少ないため、夜景として紹介されている山が少ない現状です。
新たなナイトハイキングスポットを見つけるのは、昼間の登山で多くの山を知っているほうが有利です。
それでも知らない山は沢山存在するので、インターネットで登山記事を参考にすることがあります。
ヤマレコや個人の山ブログなどを見ていると、展望のある場所は必ず記事用に写真を撮影されているので、そういった記事のルートを調べ、同じルートを歩き、どこにその展望があるのかを調べます。
とにかく地理院地図を眺め、都市部から近いピークを調べることが肝心です。
地理院地図に山名が載ってない所でも、標高から調べると、地元で呼ばれている山の名前が出てきたりします。
どんなに無名な山でも、里山は上ってる人がいるので、ネットのどこかに登山記事が出てきます。
まとめ
ナイトハイキングは5分で登れる所から、1時間~3時間かかる所まで様々です。
最初は簡単な所から、徐々に慣れていってみて下さい。
まずは、昼間の登山を行ったことがある事が大前提です。
何度も言いますが、ナイトハイキングはデートやドライブで訪れるような夜景とは違い、アウトドアです。
安全で楽しいナイトハイキングを行う為には、基本的な山の知識を身につけてから行うようにして下さい。
前記事 → 「ナイトハイクのすゝめと注意点」